粉末としての抹茶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 08:11 UTC 版)
チャノキの葉(茶の葉)を蒸してから乾燥させた碾茶を茶臼で挽いたものである。江戸時代までは挽きたてのものを飲用していた。現代でも茶道では前日などに茶臼で挽いた抹茶を供する。家庭用には既に粉末化され、プラスチックのフィルム袋に密閉されたり、もしくは金属製の筒に入れられたりした製品が流通している。変質を避けるため開封後は密閉容器に入れて冷暗所に保存する。 種類は、高級品や一般向け製品の違いを別にすると単一であるが、味はその年の茶畑や茶葉の仕上がりによって異なるため、従来のものと味わいを統一するために茶舖において様々な畑の茶葉を組み合わせて配合する(これを合組(ごうぐみ)という)。濃茶用、薄茶用(いずれも後述)の元となる茶葉の配合は茶舖により異なり、合組される際には茶畑毎に分かれている。甘みがより強く、渋み・苦味のより少ないものが良いとされ、高価である。一般に高級な抹茶は濃茶に用いられるが、もちろん薄茶に用いてもよい。 爽やかな苦味は砂糖の甘味と良く馴染み風味が際立つため、菓子の風味付けにも好まれる。和菓子はもちろん、洋菓子にも用いられ、抹茶味のアイスクリームは日本では定番風味の一つともなっている。日本アイスクリーム協会の調査では1999年(平成11年)から2009年(平成21年)まで、バニラ、チョコレートに次いで第3位の地位を占めている。
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