米と穀物中心の食文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:48 UTC 版)
朝鮮半島はユーラシア大陸東部全域を見渡すと、南方の稲作文化圏と北方の雑穀畑作・牧畜文化圏の境界線の接点に位置すると言える。 現在の朝鮮半島は稲作が盛んなため、米食を中心にしてきたように考えられることが多いが、半島の北半分は亜寒帯冬季少雨気候に属し、伝統的に稲作が行われていた地域は南の温暖湿潤気候地域の中でも南西部の一部に限られており、食文化的には近世になって新大陸から導入された粟や黍、小麦、蕎麦、高粱、唐辛子、トウモロコシといった畑作で得られる穀物を主食素材としてきた地域も多い、雑穀飯を食べていた。 一食の構成は、メインメニュー(多くはスープ類)に御飯(白米、赤米や、その他の穀物を炊き合わせた雑穀米など)と、キムチ、ナムル等のおかず(ミッパンチャン)が数種類という組み合わせであり、韓定食の飯床(パンサン)のルール(「韓定食の献立」で後述)にある程度従っている。食堂ではキムチなどのミッパンチャンは無料で供され、お代わりも自由である。粥や麺類等は点心(軽食)とみなされ、おかずの種類が少なめの小膳が組まれることが多い。
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