管体仕上げ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:48 UTC 版)
「ヘンリー・セルマー・パリ」の記事における「管体仕上げ」の解説
ゴールドラッカー 最も一般的な仕上げ。セルマーの場合、製造期によって様々な色合いの楽器が存在する。アメセルにおいても同様である。大量生産期においては時を経るごとに色がより薄く無色透明に近くなってきたといわれる。 リファレンスにおいてはシリーズ2、シリーズ3とは異なる色合いのラッカーが用意される。テナーでは色の濃いアンティークゴールドラッカー、アルトでもさらに色の濃いアンティークゴールドラッカー(海外ではダークゴールドラッカー)と呼ばれるラッカーが用意される。これらのラッカーはトリビュート・トゥー・バードでも用いられ、コレクターズエディションの各モデルにはアルトリファレンスのアンティークゴールドラッカー(ダークゴールドラッカー)、レギュラーエディションとリミテッドエディションの各モデルにはテナーリファレンスのアンティークゴールドラッカーが施された。 ジュビリー移行に伴いクリアラッカーにほど近くなっていたゴールドラッカーに代わりテナーリファレンス用のアンティークゴールドラッカーが標準のゴールドラッカーとして使用されるようになった。従って現行モデルにおいてゴールドラッカーはかつてのテナーリファレンスのアンティークゴールドラッカーを示している。 余談だが正規代理店の野中貿易はメッキの液槽やラッカー塗装の工場を所持しており、要望により金管マウスピースや様々なパーツにメッキやラッカーを後がけできる シルバープレート 銀メッキ。ゴールドラッカーの次に一般的な仕上げ。マーク6等の中にはサテン(艶消し)仕上げが施されている個体もある。近年ではシリーズ3 ミレニアムモデルにサテン仕上げのシルバープレートが登場した。 ゴールドプレート 金メッキ。シリーズ2やシリーズ3のモデルには特別彫刻が施されることがあった。ジュビリーに移行してからは特別彫刻は施されない。 :GP-TONE:ラッカー仕上げモデルのネックとリガチャーがゴールドプレートとなったもの。シリーズ2・3とアクソスで選択でき、アクソスではサムフックがプラスチック製に加えてメタル製も付属となる。 ブラックラッカー シリーズ2より登場。ラッカー層がゴールドラッカーに比べ厚いとされる。 ホワイトラッカー シリーズ2とシリーズ3に存在した仕上げ。2002年に生産終了。 ブラッシュドサテン シリーズ2より登場。地金の真鍮を鏡面仕上げにせずサテン(艶消し)処理し、その上からラッカーをかける。キーの部分は通常のゴールドラッカー仕上げ。ジュビリー移行に伴い上から掛けられるラッカーがテナーリファレンスに用いられた色のラッカーとなる。 アンティークドブラッシュドサテン リファレンスに用意される仕上げ。キーの部分もブラッシュドサテンになる。色合いも通常のブラッシュドサテンとは異なる。彫刻は施されない。 ポリッシュドサテン シリーズ3より登場。一般的なサテン仕上げ。ブラッシュドサテンと異なりラッカー表面がサテン処理される。彫刻モデルはない。ジュビリー移行と同時に生産終了。 プラチナプレート プラチナメッキ。シリーズ2より登場。日本オリジナルの仕様。MALTAがこの仕上げのアルトを使用している。そのうちG#キーの貼り付き防止機構(コンパルションG#キー)を採用したモデルにはMALTAの刻印がある。 ピンクゴールドプレート ピンクゴールドメッキ。シリーズ3より登場。日本オリジナルの仕様。 スターリングシルバー シリーズ3より登場。管体がスターリングシルバー。上からクリアラッカーが掛けられる。キー部分は通常の真鍮にゴールドラッカーとなる。ジュビリー移行に伴い以前無彫刻だったアルトにも彫刻が施されるようになった。
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