第3章「ミニーの紳士服飾店」
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「ヘイトフル・エイト」の記事における「第3章「ミニーの紳士服飾店」」の解説
猛吹雪が迫る中、ルースたちは道中の「ミニーの紳士服飾店」で嵐をやり過ごすため停車する。店主のミニーは留守で、留守を任されたというメキシコ人のボブが彼らを迎え入れる。 店には3人の先客がおり、ルースはデイジーの奪還者かと疑い、一人一人を確認していく。紳士的で流暢なイギリス英語を話すオズワルド・モブレーは、巡回執行人でレッドロックへ向かう途中だという。厳ついカウボーイのジョー・ゲージは、クリスマスを母と過ごすために帰省する途中だと言い、ルースは嘘くさいと言い放つ。暖炉の傍にいる無口な老人は元南軍のサンディ・スミザーズで、ルースをハイエナだと蔑称し、会話を拒否する。一方、店をよく知るウォーレンは、ボブにミニーについて聞く。しかし、ボブの話は納得のいくものではなく、ウォーレンは疑心を高める。しかし、ボブはウォーレンのブラフには引っかからず、ボブが嘘を付いているという証拠はない。 マニックスは南軍の誼でスミザーズに会えたことを喜び、スミザーズもマニックスの息子と知って彼との会話に花を咲かせる。スミザーズは、レッドロックにある息子チェスターの墓へ向かう途中であることを話す。そこにスミザーズに気づいたウォーレンが割って入り、大の黒人嫌いで戦時中も多くの黒人を殺害した老将軍と言い争いを始める。ウォーレンがスミザーズを殺しかねない空気の中、「もしここでスミザーズを殺せばウォーレンが殺人の罪に問われる」とモブレーが仲裁に入り、その場は収まる。 ルースはウォーレンに、この中の少なくとも1人がデイジーの仲間だと指摘する。そして、ルースとウォーレンは互いの懸賞金を守るために協力することを確認する。さらにルースは用心と称し、ゲージやモブレーから銃を奪い取る。 食事の席、マニックスは改めてウォーレンに突っかかり始める。そしてマニックスは卑怯者の烙印を押されて除隊した騎兵隊員がリンカーンと文通できるわけがないと指摘し、ウォーレンもそれを認める。嘘を付かれたとショックを受けたルースは、「やはりニガーは信用できないのか」と言い放つが、ウォーレンは「白人の信用を得て黒人が生きるために必要な物だ」と返す。席を立ったウォーレンは互いに戦争を経験した者としてスミザーズに話しかけ、スミザーズは快く自分の家族のことを話し始める。そこでウォーレンは、彼の息子チェスターの最期を知っていると明かし、スミザーズを驚かす。ウォーレンはスミザーズの傍に拳銃を置いた上で、チェスターはウォーレンを殺害しようとして返り討ちに遭ったことを話す。さらに追い討ちをかけるようにチェスターをいたぶって殺害したことを嬉々として話し、挑発を続ける。ついに怒りに堪えかねたスミザーズが銃を構えようとした瞬間、ウォーレンは「正当防衛」として早撃ちで老将軍を射殺する。
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