第10、第11の哨戒 1945年5月 - 8月
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「シャード (潜水艦)」の記事における「第10、第11の哨戒 1945年5月 - 8月」の解説
5月3日、シャードは10回目の哨戒でバラオ (USS Balao, SS-285) 、ドラゴネット (USS Dragonet, SS-293) およびスパイクフィッシュ (USS Spikefish, SS-404) とともにウルフパックを構成して東シナ海および黄海に向かった。この頃には主だった日本の艦船はほとんど撃沈されていたが、わずかにそれなりの船舶は残っていた。5月15日夜、シャードは北緯33度42分 東経126度37分 / 北緯33.700度 東経126.617度 / 33.700; 126.617の済州島近海で「2,800トン級タンカー」を発見して魚雷を4本発射し、そのうちの1本が命中し目標を撃沈したと判断される。2日後の5月17日の夜には、北緯35度42分 東経126度13分 / 北緯35.700度 東経126.217度 / 35.700; 126.217の地点で大きい輸送船と二隻の護衛艦を発見。シャードは4本の魚雷を発射し、素早く距離を取った。魚雷のうち1本の魚雷が前方の輸送船長山丸(大連汽船、3,938トン)に命中し轟沈させた。 護衛艦の追撃を受けたもののシャードは逃げ切り、哨戒を再開した。5月20日夜にも北緯36度15分 東経125度22分 / 北緯36.250度 東経125.367度 / 36.250; 125.367の地点で2隻の水雷艇と思しき艦船を発見し、二度にわたって魚雷を3本ずつ計6本発射したが命中しなかった。6月6日には北緯33度28分 東経127度34分 / 北緯33.467度 東経127.567度 / 33.467; 127.567の地点で50トン級ジャンクを40ミリ機関砲と20ミリ機銃の射撃で沈め、翌6月7日には、北緯33度55分 東経126度50分 / 北緯33.917度 東経126.833度 / 33.917; 126.833の地点で陸軍船梓丸 (丸辰海運、1,370トン)に対して魚雷を4本発射し、2本を命中させて撃沈した。6月16日、シャードは45日間の行動を終えてミッドウェー島に帰投した。 7月11日、シャードは11回目の哨戒で南鳥島方面に向かった。この哨戒では南鳥島沖での救助任務がメインであった。8月15日に洋上で終戦の情報を受け取り、翌16日に2発の浮遊機雷を銃撃で爆破した。8月22日、シャードは41日間の行動を終えてミッドウェー島に帰投した。
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