第1楽章 レント - アレグロ・ノン・トロッポとは? わかりやすく解説

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第1楽章 レント - アレグロ・ノン・トロッポ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 09:45 UTC 版)

交響曲 (フランク)」の記事における「第1楽章 レント - アレグロ・ノン・トロッポ」の解説

ソナタ形式ニ短調 荘重なレント導入ではじまる。冒頭で低弦が奏する問いかけるような動機譜例1)は全曲貫いて現れるもので、ダンディは「作品AlphaでありOmegaである」と述べている。 陰鬱現れるこの中動機 (D-C♯-F)は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番終楽章の "Muß es sein?"(そうでなければならないのか?)の動機もしくはフランツ・リスト交響詩前奏曲冒頭や、ワーグナーの「ニーベルングの指環」(「ワルキューレ第2幕第4場)に現れる運命の動機」との類似指摘されている。フランク自身の「交響的大曲」の主要主題とも類似みられる譜例1 アレグロ・ノン・トロッポにテンポ上げると、中心動機第1主題として力強い姿で現れる譜例2)。しかしすぐに力を失いレント冒頭からの流れ短三度上のヘ短調繰り返される三度関係の転調フランク多用するものであり、ダンディは『作曲法講義』において、ニ短調ヘ短調二つ第1楽章全体の展開を支えていると分析している。再び譜例2が現れると、本格的に主部が始まる。 譜例2 ヘ長調到達して現れる流れるような経過主題譜例3)をギィ・ロパルツは「希望動機」("motif d'espérance") と呼び総奏現れる第2主題譜例4)を「信仰動機」("motif de croyance")と呼んでいる。 譜例3 譜例4 展開部ヘ短調中心に進み既出動機次々現れるレントテンポ落とし楽章冒頭動機譜例1)が力強くカノンの形で現れる再現部が始まる。変ホ短調で始まる譜例2に続き経過主題第2主題譜例3、4)は型どおりニ長調再現されるコーダではまた譜例1がト短調カノン現れ最後和音急激にニ長調解決する

※この「第1楽章 レント - アレグロ・ノン・トロッポ」の解説は、「交響曲 (フランク)」の解説の一部です。
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