第四章・絞殺る(しめる)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 07:17 UTC 版)
「予知夢 (東野圭吾)」の記事における「第四章・絞殺る(しめる)」の解説
ホテルの一室で男性の死体が発見された。死体には細い紐のような絞め痕があり、何者かが絞殺したとして捜査が始まる。しかし、死体のあったベッドの横のカーペットが焦げていること、また、死体についていた紐の絞め痕に沿って皮膚が擦り切れていることなど絞殺にしては不自然な点があると考えた草薙は、現場に湯川を呼ぶ。事件当日、被害者は「以前貸した金を返してもらう」と言って、家を出ていた。また、犯人のものと思われる飲みかけの缶コーヒーとタバコの吸殻があったが、その人物を特定することができなかった。一方、この数ヶ月の間に多くの生命保険にかけられていたことから、警察は被害者の妻を取り調べる。すると、被害者が死亡した時間帯のアリバイがないことがわかった。さらに事件について調べるため、二人は被害者の工場を訪れ、ある物を見つける。 しかし、1週間後、被害者の妻がアリバイを主張し、完璧に証明される。再び、その家を訪ねた草薙は被害者の娘から、「事件発生前日に火の玉を見た」事を聞く。捜査は振り出しに戻るなか、事件の検証をしていた湯川から電話が入る。草薙が火の玉の話をすると、「じつに面白い、すばらしい」と話すのであった。そして翌日、第十三研究室で驚くべきトリックが展開される。 矢島忠昭…「ヤジマ工業」社長。かつては大人数を雇っていたが、業績の悪化で工場は瀕死の状態にあった。家族と従業員を救う為、命を賭けた計画を考えていた。 矢島貴子…忠昭の妻。二人三脚で工場を切り盛りして来た。夫の忠告を聞かず、買い物に出た為、容疑者として取り調べられることになる。 矢島秋穂…忠昭・貴子の娘。「火の玉」の目撃者。 坂井善之…「ヤジマ工業」社員で最古参。矢島夫婦の苦労をよく分かっている。通称「ヨシさん」。 鈴木和郎…「ヤジマ工業」若手社員。通称「カズ」。 田中次郎…「ヤジマ工業」若手社員。
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