第二次怪獣ブームとブルマァクの時代
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「ウルトラ怪獣シリーズ」の記事における「第二次怪獣ブームとブルマァクの時代」の解説
翌年、マルザンの元社員らがブルマァクを設立し、マルザン倒産時に差し押さえられていたソフビの金型を入手し生産を開始し、その後、「ブルマァクウルトラシリーズ」次いで「ブルマァクの怪獣シリーズ」としてウルトラセブンやウルトラマンの再放送、『ウルトラファイト』の放送に合わせて新規金型による商品を拡充していった。1971年4月から放送が開始された『帰ってきたウルトラマン』に新登場した怪獣は大半が放送期間内にソフビ化され人気を博した。1969年に再興されていたマルサンは商品化権を獲得できず「怪傑透明ウルトラエース」などのオリジナルのソフビを発売していた。帰ってきたウルトラマンでのブルマァクの成功を見た各社は1972年4月から放送が開始される『ウルトラマンA』の商品化権獲得を相次いで申し込み、ブルマァク、マルサンのほか、バンダイ、万創などが各サイズで競合した。ブルマァクのスタンダードサイズのウルトラマンAとウルトラの父は、マスク部の脱着により、スーツアクターに見立てた男性の頭部が露出する、面替えと呼ばれるギミックが搭載され、新価格の380円で発売された。しかし各社とも人気が伸び悩み、ブルマァクのスタンダードサイズソフビの新商品発売は本放送期間内に打ち切られた。次作の『ウルトラマンタロウ』ではスタンダードサイズソフビはZAT隊員(商品名はザット隊員)の男女と面替え仕様のタロウの3種のみの発売となった。1974年、ブルマァクは『ウルトラマンレオ』でスタンダードサイズを一回り小さい新規格に見直した上で、レオ・アストラ・ウルトラマンキング以外は1体300円に値下げして再開したが同作でウルトラシリーズが一旦終了し、第二次怪獣ブームの幕が下ろされた。主軸商品番組を失ったブルマァクはロボットアニメなどのダイカストフィギュアを展開するが、同分野で先行していたポピーに敗れたこともあって、1977年に倒産した。
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