第二次大戦後から現代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/03 15:10 UTC 版)
対戦車ロケットに誘導機能を付加した対戦車ミサイルが登場し、第四次中東戦争で威力を証明した。一時は成型炸薬弾に耐えるほど戦車の装甲を増すことは不可能であり対戦車火器の前に無力だといわれるまでになった。しかし、爆発反応装甲や複合装甲の登場など戦車の装甲が質的に向上を遂げて、再び対戦車火器と装甲のシーソーゲームが再開された。 今日においてもより強力な対戦車火器の登場が要望されて続けている。近年では成型炸薬弾だけでなく運動エネルギーによっても戦車を撃破できる対戦車ミサイルが登場している。一方で従来の対戦車砲は大型化の果てに運用性を損ない陳腐化した。また火炎瓶は戦車がNBC兵器汚染環境下において乗員を保護するために外部から密閉された構造となり、また引火しやすいガソリンエンジンを使わなくなったため、あまり有効でなくなった。現代の戦車は機械化された随伴歩兵をともなっているため戦歩分離が難しく、戦車自身も高度な探査センサーを装備しているため、肉薄攻撃自体が困難なものになっている。また、イラク戦争以後はIEDや地雷による攻撃が深刻化している。
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