竜王失冠と復位
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2013年4月26日、第84期棋聖戦挑戦者決定戦で、郷田真隆を破って挑戦権を得るも、結局1-3で羽生善治棋聖に敗れた。第26期竜王戦七番勝負では、11月29日、森内俊之名人に1-4で敗れ、竜王位失冠。歴代最長である竜王位連覇は9期で止まった。 しかし第39期棋王戦では、挑戦者の三浦弘行に3-0でストレート勝ちして、棋王戦2連覇を達成。第63期王将戦でも、挑戦者の羽生を4-3で破り、2連覇を達成した。2014年2月7日に、日本将棋連盟が発表した「2013年獲得賞金・対局料ベスト10」で、1億255万円で初の1位となり、羽生は16年ぶりに1位から陥落した。 第22期(2014年)銀河戦で、決勝戦で松尾歩を破り3年ぶり4回目の優勝。2014年11月16日に、第35回将棋日本シリーズ決勝戦で羽生を破り初優勝を果たした。また、第40期棋王戦では、挑戦者の羽生善治に3-0でストレート勝ちして棋王戦3連覇を達成。しかし並行して行われていた第64期王将戦では棋王を奪った郷田真隆に3-4で敗れて王将位失冠し、棋王のみの一冠に後退した。第73期A級順位戦では、渡辺明、広瀬章人、久保利明、行方尚史が、共に6勝3敗で並び、初のプレーオフへ進出できたが、久保に敗れて名人への挑戦権を得られず、2014年度を終えた。 2015年から始まった第1期叡王戦には参加しなかった。2015年9月5日に開催された第36回将棋日本シリーズ2回戦で行方尚史と対局し、同棋戦史上最長の297手を記録したうえ同棋戦史上初の持将棋になったが、同日中に指し直し局が行われ渡辺が勝利した。2015年9月14日、第28期竜王戦挑戦者決定戦で、永瀬拓矢を破り糸谷哲郎竜王への挑戦権を獲得。渡辺にとっては初めて後輩と戦うタイトル戦となったが、4-1で3期ぶりに竜王に復位して棋王と合わせて二冠となる。続く第41期棋王戦でも、挑戦者の佐藤天彦を相手に3-1で防衛して棋王戦4連覇を達成した。なお、渡辺が勝利した第41期棋王戦の最終第4局で2015年度の名局賞を受賞した。 2016年、第2期叡王戦に不参加、2期連続2回目の欠場。第29期竜王戦では、将棋ソフト不正使用疑惑によってシリーズ開幕(10月15日)の直前の10月12日に挑戦者が三浦弘行から丸山忠久に変更され、12月22日、丸山を4‐3で下して防衛に成功して、竜王戦2連覇となった。
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