立教ラグビー宣言
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「立教大学ラグビー部」の記事における「立教ラグビー宣言」の解説
(以下立教大学体育会ラグビー部公式HPより抜粋 ) ラグビーは紳士のスポーツと呼ばれています。それはなぜか、この答えは近代英国にあります。当時、パブリックスクールと呼ばれる中・上流階級師弟の通う名門私学(ラグビー校など)は、フットボール(ラグビー・サッカー)を、将来のジェントルマン育成の手段として利用したのです。それ以降、サッカーがプロ化に伴い勝利至上主義やフーリガンの出現など、紳士育成手段としての色を失っていくのとは異なり、ラグビーは「ノーサイドの精神」「アフターマッチファンクション」など、独自の精神を残してきました。 しかし、そのラグビーも近年、ついにプロ化しました。1対1の「対抗戦」という意味も薄れ、トーナメントや勝ち点制のリーグ戦が主流になっています。プロでは勝利やトライに対するインセンティブも導入されています。勝っても負けても相手を心から称えるということが、難しくなってしまったのです。悲しいことに、国内外のTV中継では、明らかにラグビーの精神に反した選手の姿を、たびたび目にするようになりました。ラグビー精神が世界的な危機に瀕しています。そこで立教は、今年から次の「立教ラグビー宣言」を掲げます。 立教は、たとえルールで禁じられていないことでも、フェアの精神で自らを律してプレーします。 レフリーの存在意義を正しく理解し、心から尊重します。意見があるときは必ずキャプテンを通します。 ノーサイドの精神を具体的行動に移し、相手への敬意を示します。 アフターマッチファンクションでは、決して自チームで固まらず、相手と積極的に交流します。 ホームでは、たとえどんなに小さな練習試合でも、必ず簡易式アフターマッチファンクションを行います。 生涯、これらの精神を遵守します。 以上、これらは決して勝利を追求することと矛盾はしません。ラグビー精神を体得したチームの方が、目先のメリットに執着するチームよりも絶対に強いと確信しているからです。私たちはこの宣言を忠実に守り、ラグビーをプレーする少年・少女の模範となるべく日々行動します。私たちの考えに同調してくれるチームが増えることを祈ります。 2005年9月 立教大学体育会ラグビー部
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