立体視の見かた
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 04:16 UTC 版)
詳細は「立体視」を参照 ステレオグラムの二次元の画像を三次元的に見る方法を立体視といい、いくつかの方法がある。このうち、何も器具を用いず肉眼で直接ステレオグラムの画像を見る方法を「裸眼立体視」という。裸眼立体視には、平行法(英: parallel viewing)と交差法(英: cross-eyed viewing)がある。 平行法は右眼で右の画像を、左眼で左の画像を見る方法であり、交差法は左眼で右の画像を、右眼で左の画像を見る、つまり視線が画像の前で交差するように見る方法である。交差法には、実際に見る2つの画像のサイズを平行法より大きくできるという利点がある上、もともと立体視ができない人(弱視、斜視、左右の裸眼視力が極端に異なる=ただし、眼鏡やコンタクトレンズで矯正できるときを除く)にとっては、平行法よりも習得しやすいとされる。最初は難しいが一度習得すると次からは比較的容易に立体視を行うことができる。 平行法は画像より遠くに焦点を合わせ、交差法は画像より近くに焦点を合わせる。つまり目と画像との距離によっては立体視が不可能になる可能性がある。また、画像が小さいほど焦点の移動も小さくて済み簡単である。交差法は近距離に焦点を合わせるため、比較的目が疲れやすい。どちらの方法も2つの画像をブレさせていき、水平に整列した3つの画像が現れるように調整を行う。中央の画像が立体視画像である。平行法と交差法では立体感が変化する。そのため画像によって平行法と交差法のどちらで見るか決まっている。例えば地図画像を誤った方法で見れば、山が谷に見えてしまう。 平行法の練習方法 目から力を抜きぼんやり見るような感じで焦点を画像より少し奥に合わせる。すると画像がぼやけて分裂する。(2枚の画像が4枚になる) 焦点を奥へ移動させてゆくと、分裂した画像がお互い中央に向かって重なってゆく。 左右2つの像がちょうど中央で融合する位置で焦点の移動を止める。 うまく重なるように焦点を前後に微調整する。成功すれば中央画像が立体的に見える。 2枚の画像が重なるまで目を画像に近づけてからゆっくりと引くと合わせやすい。 交差法の練習方法 画像と眼の中間付近に指を1本立てる。 より眼にするような感じで指先を見る。(焦点を画像より手前に合わせる) 視線はそのままで指を抜き、さらに焦点を前後に変えて調整する。 うまく重なるように焦点を前後に微調整する。成功すれば中央画像が立体的に見える。 慣れると指がなくても可能である。
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