種として記載されていないもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 06:53 UTC 版)
「ヨシノボリ」の記事における「種として記載されていないもの」の解説
学術的混乱を避けるために1989年に学名が未決定のまま、標準和名ならびに、学名の仮の代わりとして Rhinogobius sp. の後に、それぞれの種をアルファベット大文字2文字で表す方法が提唱された。 ヒラヨシノボリ Rhinogobius sp. DL DLとは Depressed Large-dark type の略。和名は流れの速い川に適応して平たい体をしていることに由来する。 アヤヨシノボリ Rhinogobius sp. MO MOとは MOzaic type の略。他の何種類かのヨシノボリの持つ色彩的特徴をモザイクのように持っていることに由来する。頬には瑠璃色の点が入る。繁殖期の雌は腹部が青みを帯びる。 アオバラヨシノボリ Rhinogobius sp. BB BBとは Blue Belly medium-egg type の略。一生を淡水で過ごすが、卵の大きさがカワヨシノボリと稚魚が海に降りるタイプのヨシノボリとの中間の大きさをしているため、キバラヨシノボリとともに中卵型と呼ばれていた。抱卵した雌の腹部が青くなることが和名の由来。沖縄島北部のみに分布する種。勾配の緩やかな水量の多い河川の淵を好んで生息する。ダム建設やグッピーの侵入等によって近々の絶滅が危ぶまれている。アヤヨシノボリから分化したと考えられている。絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト) キバラヨシノボリ Rhinogobius sp. YB YBとは Yellow Belly medium-egg type の略。琉球列島に生息。一生を淡水で過ごすが、卵の大きさがカワヨシノボリと稚魚が海に降りるタイプのヨシノボリとの中間の大きさをしているため、アオバラヨシノボリとともに中卵型と呼ばれていた。抱卵した雌の腹部が黄色になることが和名の由来。河川環境の改変、グッピー・パールダニオ・ソードテール・ブルーギル等の外来生物の侵入、乱獲等により存続が懸念されている。環境省レッドリストでは未記載種となっているが、クロヨシノボリから平行進化した多系統群であることが分かっているため、単一の種として記載される可能性はない。絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト) ゴクラクハゼRhinogobius giurinus シマヨシノボリRhinogobius nagoyae トウヨシノボリRhinogobius kurodai オオヨシノボリ Rhinogobius fluviatilis シマヒレヨシノボリRhinogobius sp. BF ルリヨシノボリRhinogobius mizunoi オガサワラヨシノボリRhinogobius ogasawaraensis
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