種としてのミツバツツジ(ホンミツバツツジ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 07:22 UTC 版)
「ミツバツツジ」の記事における「種としてのミツバツツジ(ホンミツバツツジ)」の解説
関東地方、東海地方、近畿地方東部の太平洋側に分布し、主に山地や丘陵地のやせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育する。落葉広葉樹の低木で、樹高1 - 3メートル (m)。葉は3枚輪生することから、名に由来になっている。若葉は腺毛があって粘るが、成葉では無毛となる。花期は4 - 5月。葉よりも先にピンク色の花が開く。花冠は直径30 - 40ミリメートル (mm) の漏斗型で、深く5裂する。他のミツバツツジ類の多くは雄しべが10本なのに対し、本種は5本であることが大きな特徴で、雌しべは1個ある。山間でピンク色の花を咲かせるツツジ類のなかでは、アカヤシオに続いて2番目に咲く。 古くから庭木としても植えられるが、常緑性のツツジよりもやや日陰地のほうが向いている。盗掘の影響もあるせいか野生の個体数は決して多くない。 ミツバツツジの変種には、トサノミツバツツジ、ハヤトミツバツツジ、ヒダカミツバツツジなどがある。変種も含めて、各花芽に2 - 3輪の花が咲き、葉の下部は内側に巻き込む。
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