禁止薬物問題についての動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 09:38 UTC 版)
「2021年の日本競馬」の記事における「禁止薬物問題についての動き」の解説
「2018年の日本競馬#禁止薬物陽性馬が相次いで発生」および「2019年の日本競馬#1月」も参照 岩手競馬で2018年に競走馬から禁止薬物の「ボルデノン(筋肉増強剤)」が相次いで検出され、2019年1月に岩手県競馬組合(以下「組合」と表記)が競馬法違反の疑いで被疑者不詳のまま岩手県警に告発していた事件について、専門機関が分析したところ「寝床に敷かれたわらにカビが発生し、それを食べた競走馬の体内でボルデノンの成分が生成された」と結論づけたため、県警は事件性がないものとして、盛岡地検へ書類を送付(不起訴)し捜査を終えた。なお、組合は県警からの要請により、2019年12月に各厩舎の寝わらを木製チップに変更。以降、競走馬から禁止薬物は検出されていない。その後、JRA競走馬総合研究所は3月21日付で本件に関する見解をまとめた文書を全国の地方競馬主催者に配布。ボルデノンの自然発生について「通常の馬の飼育環境では起こりがたい」としている。組合は5月13日に、JRAや地方競馬全国協会からの意見も踏まえ、「人為的混入・敷きわらからの自然発生のいずれの可能性も否定できない」との見解をまとめ、今後も警備対策とともにウッドチップの使用を維持するとした。 組合は司法処分が決定したことを受け、5月29日に調教師の処分を発表。高橋純を戒告・賞典停止50日(5月30日から9月20日まで)としたほか、三野宮通・晴山厚司・櫻田浩樹にはそれぞれ戒告・賞典停止30日(5月30日から8月3日まで)とした。4人は処分を不服として、8月10日付で組合に対し処分の取り消しを求める審査請求を行った。
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