禁止薬物の検出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 05:21 UTC 版)
「2016年の日本競馬」の記事における「禁止薬物の検出」の解説
地方競馬では2016年も禁止薬物が検出される事案が発生した。いずれも競走馬理化学研究所に検体を送付して発覚したものである。また競馬法第31条に抵触するとして各競馬場を管轄する警察署にも届け出ている。 11月18日 - 岐阜県地方競馬組合は、11月7日の笠松競馬第1競走で2位に入線した競走馬(牝3歳、藤田正治厩舎)から禁止薬物の「ボルデノン」(筋肉増強剤)が検出されたことを発表すると同時に、公正保持のため藤田厩舎の競走馬29頭についても理化学検査の結果が判明するまで出走させない措置を行った。その後2017年7月12日に組合は藤田を戒告及び賞典停止40日間の処分を科したことを発表した。 12月17日 - 岩手県競馬組合は、12月11日から12日に行われた水沢競馬で1着に入線した競走馬3頭から禁止薬物の「ニコチン」が検出されたことを発表した。検出された競走馬は11日第11競走の牡4歳馬(吉田司厩舎)、12日第2競走の牡3歳馬(千葉幸喜厩舎)、同日第4競走の牝4歳馬(石川栄厩舎)。ニコチンは一部が体内でコチニンに変化するが、3頭ともコチニンは発覚時点でいずれも検出されていないことから再検査を行う予定。今回の件を受け組合は3厩舎の競走馬全頭について陰性が確認できるまで出走させない措置を取った ほか、開催執務委員長名でファンに対して今回の件について謝罪文を発表した。その後の岩手県警水沢署の捜査によりニコチンの濃度が低く、故意性は認められないとして競馬法違反として立件できないと判断されたことを受け、岩手県競馬組合は地方競馬全国協会と協議。その結果、2017年6月9日に管理調教師3名については行政処分を行わないこととし、また検出された競走馬3頭については事後失格処分を取り消すと発表した。
※この「禁止薬物の検出」の解説は、「2016年の日本競馬」の解説の一部です。
「禁止薬物の検出」を含む「2016年の日本競馬」の記事については、「2016年の日本競馬」の概要を参照ください。
- 禁止薬物の検出のページへのリンク