禁止薬物陽性馬の発生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 22:32 UTC 版)
「2017年の日本競馬」の記事における「禁止薬物陽性馬の発生」の解説
地方競馬では2017年も禁止薬物陽性馬が発生した。いずれも競走馬理化学研究所での薬物検査(尿検査)により判明したものである。また競馬法違反に抵触するとして競馬場を管轄する警察署にも届け出ている。 9月24日 - 9月16日に行われたばんえい帯広競馬第6競走で2位に入線した競走馬(牝6歳、岡田定一厩舎)から禁止薬物である「テオフィリン」(気管支拡張剤)が検出され、主催者の帯広市は同馬を失格、さらに出走予定だった9月24日の競走は除外にすると共に30日間の出走停止処分、また岡田厩舎のその他の管理馬についても陰性が判明するまで出走を認めないと同時に北海道警帯広署にも届け出た。その後2018年4月17日に市は岡田を帯広市ばんえい競馬実施条例施行規則第84条第1項第5号及び同条第2項違反として戒告及び賞典停止40日の処分を科した。 11月23日 - 11月14日に行われた大井競馬第1競走で1着に入線した競走馬(牡2歳、船橋・石井勝男厩舎)から禁止薬物である「プロカイン」(局所麻酔薬)が検出され、特別区競馬組合は同馬を失格処分にすると同時に(ただし勝馬投票券については有効)、入厩している同厩舎の管理馬について、全馬陰性確認ができるまで大井競馬に出走させない措置を取った。その後同厩舎の所属馬31頭中29頭について確認検査を実施した結果、いずれも陰性が確認されたため12月4日以降の出走が可能となった。当該馬を含む残り2頭についても後日検査を行い陰性が確認できれば出走可能となるが、当該馬については12月14日まで出走できない。 その後千葉県競馬組合は2018年2月9日に禁止薬物検出の原因は「ベンジルペニシリンプロカイン水性懸濁液による治療」であるとし、治療を担当した獣医師の承認を取り消したことを発表。当該獣医師は新たに承認を受けるまで厩舎に立ち入ったり診療することが不可能となった。また石井も2月13日から5月7日まで60日間の戒告と賞典停止処分が科された。
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