神聖ローマ帝国の後継としてのゲルマン帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 00:08 UTC 版)
「大ゲルマン帝国」の記事における「神聖ローマ帝国の後継としてのゲルマン帝国」の解説
これらの名前は中世の神聖ローマ帝国(ドイツ語: Heiliges Römisches Reich)に由来するとみられ、神聖ローマ帝国はナチス史観では「第一帝国」とみられており、「第三帝国」を自称するナチス・ドイツの先駆ととらえていた。 しかしまた、ヒトラーは フランク王国国王だったカール大帝(シャルルマーニュ)の権力組織や文化的創造性を賞賛する一方で、神聖ローマ帝国が東方政策を追求しなかったことを批判した。 アンシュルス後、ヒトラーは神聖ローマ帝国のレガリアである帝国宝物(ドイツ語版)、すなわち帝国宝冠、帝国宝剣(英語版)、ロタールの十字架(英語版)、聖槍などをウィーンから、1424年から1796年までレガリアが安置されていたニュルンベルクまで移管するよう要求している。 ニュルンベルクは神聖ローマ帝国の非公式の首都であったのみならず、ナチ党党大会の開催場所でもあったため、こうしたレガリア移管によってヒトラーは、ウィーンでなくドイツこそが神聖ローマ帝国の正当の後継者であることを示す意図を持っていた。 1939年のチェコスロバキア併合以降、ヒトラーは「神聖ローマ帝国復活」を宣言した。またヨーゼフ・ゲッベルス国民啓蒙宣伝大臣は1939年11月17日の日記に、「歴史の清算こそがナチの最終目標」と書いている。
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