相振り飛車の戦型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 05:19 UTC 版)
振り飛車には、中飛車・四間飛車・三間飛車・向かい飛車の4つがあるため、相振り飛車の戦型は飛車を振る筋の組み合わせによって多様なものとなる。 四間飛車 もっとも採用数が多い振り飛車である四間飛車も、相振り飛車でしばしばみられる。金無双主流時代には、使い勝手の悪さから相振り飛車では少数派であった。 但し、矢倉囲い相手には相性が良いため、囲いを確認の上に振り直す例は少なくない。 三間飛車 後手側での採用例が多い、相振り飛車の代表格戦型の一つ。金無双主流時代には石田流に組むのが一般的であったが、矢倉囲い相手には相性が悪く、現在は引き飛車が主流となっている。 なお、現在は穴熊囲いとの組み合わせでの後手側の採用例が多い。 向かい飛車 先手側での採用例が多い、相振り飛車の代表格戦型の一つ。金無双主流時代には浮き飛車に組んでいたが、現在は引き飛車が主流となっている。 バランスが良い戦型である為に、後手側も向かい飛車で挑む例もあるが、矢倉戦法と同じく千日手に陥る危険性が高い欠点を抱えている。 中飛車 初期状態に玉将が居る5筋に振るシンプルなコンセプトの戦型。 対抗型の戦法としては有力であるが、相振り飛車では分断された戦型に陥りやすいという欠点があるとされる。また、この点を意識して先手の中飛車に対して後手が相振りに持ち込む、という戦型もある。 近年では、玉を左側に持っていく「中飛車左穴熊」という指し方もある。
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