居玉戦法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 17:48 UTC 版)
居玉は藤井システム、早石田や新・石田流、鬼殺し、4四歩パックマンといった奇襲戦法系、カニカニ銀、急戦のひとつである早繰り銀の中盤でもよく見られる。英春流もチャンスと見たらすぐに速攻を仕掛けるので居玉を基本としており、横歩取り8五飛に対する先手の対策「新山﨑流」に代表される横歩取りやノーガード戦法など、また塚田スペシャルなどの相掛かりといった、飛車先交換型相居飛車のものは非常に多い。また無敵囲いは、そもそも居玉での囲いである。 △持ち駒 なし ▲持ち駒 なし図は▲7八銀まで図2-1 相振り飛車1 △持ち駒 なし ▲持ち駒 なし図は▲8五歩まで図2-2 相振り飛車2 △持ち駒 なし ▲持ち駒 なし図は▲9五歩まで図2-3 相振り飛車3 △持ち駒 なし ▲持ち駒 なし図は△3五歩まで図2-4 相振り飛車4 居玉戦法の一例として、図2-1から図2-3の先手陣のような陽動相振り飛車の戦型がある。これは図2-1の出だしからそれぞれ図2-2以降のの陣形を目指すもので、八段目に駒を置かないことで飛車がスムーズに展開することができ、地下鉄飛車と違って手数がかからない。図2は後手それぞれ漠然とした美濃囲い、穴熊、金無双と囲いは違うが先手の狙いは上からの攻撃という点では共通で、とくに1歩入ると図2-2であれば飛車を8八角に移動させてから▲8四歩△同歩▲8三歩△同銀▲8四銀△同銀▲8三歩などの攻撃が利く。図2-3の穴熊には飛車を8八に移動してから▲8四歩△同歩▲同銀△8三歩に▲同銀成りとし、以下△同銀▲8四歩△同銀▲同角から▲8五桂~▲9三桂成△同銀▲9四歩△8二銀▲9三銀などの手が続く。図2-4の金無双も飛車を8八に移動してから▲9五歩△同歩▲8四歩△同歩▲同銀△8三歩▲9五銀△同香▲同香△9三歩▲9二歩△8四銀▲8七香で△9五銀なら▲9一歩成が利く。
※この「居玉戦法」の解説は、「居玉」の解説の一部です。
「居玉戦法」を含む「居玉」の記事については、「居玉」の概要を参照ください。
- 居玉戦法のページへのリンク