盗作者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 05:37 UTC 版)
「ジョージェット・ヘイヤー」の記事における「盗作者」の解説
ヘイヤーの人気が高まると、他の作者もそのスタイルを真似するようになった。1950年5月、読者の一人が、バーバラ・カートランドがヘイヤーのスタイルに似た小説数冊を著しており、名前、人物の特徴、粗筋、言い換えの表現などを再利用していると忠告した。特に『心の障害』はヘイヤーの『金曜日の子供』から、『心の召使い』は『これら古い影』から借りていると伝えた。ヘイヤーはその事務弁護士のために盗作と言われるものの詳細な分析を終えたが、訴訟を起こさず、謝罪も受けないままに、盗作が止まった。弁護士は盗作の事実を新聞社に流すよう勧めたが、ヘイヤーは断った。 1961年、別の読者が、キャサリン・リンゼーの特に『愛嬌のある少女』について同様な盗作の可能性を手紙で知らせてきた。その小説は粗筋、人物、姓、さらに多くの摂政時代の俗語まで写していた。愛読者達が「別のペンネームで手抜きの作品を出版している」とヘイヤーを非難した後、ヘイヤーは出版者に宛てて苦情の手紙を書いた。その作者が異議申し立てをすると、ヘイヤーその所の盗作したと思われる箇所と、歴史的な誤りの完全なリストを作成した。その中でも「自分でケーキを作る」という言い回しが何度も使われており、それはヘイヤーが私的に印刷した備忘録に発見したものであり、一般の手には入らなかった。別のケースではヘイヤーが初期の小説で創作した歴史的な事件に言及していた。ヘイヤーの弁護士は差し止め命令の請求を推奨したが、最終的に訴訟には訴えなかった。
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