百苦タイマー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:33 UTC 版)
「ドラえもんのひみつ道具 (ひ)」の記事における「百苦タイマー」の解説
百苦タイマー(ひゃっくタイマー)は、「百苦タイマー」(てんとう虫コミックス第18巻に収録)に登場。 小さな卓上時計のような機械。修行僧や格闘家が苦行をするのと同じように、自分を苦しめることで精神を鍛えるための道具。百苦タイマーのボタンを押した人は100分間に1分に1回のペースで100の苦しみを受けることになる。一度始めてしまうと100回終わるまで取り消すことはできず、どんな場所にいても必ず時間通りに苦しみを味わうことになる。爆弾でも破壊できないほど頑丈で、回数を重ねる毎に苦しみは酷くなる。弱い人は10回目くらいで死んでしまうこともあるという。 ドラえもんがセワシを呼んでポケットの中の道具の定期検査をしていたところ、邪魔者扱いされて癪にさわったのび太がこの道具をこっそり持ち出して使ってしまった。何も知らずにボタンを押したのび太は100の苦しみを受けることになり、下記のとおり未遂も含めて7つまでの被害を受けた。困り果てたドラえもんは、セワシに頼んで、百苦タイマーを100年後の世界へ持って行ってもらったため、のび太がそれ以上の被害を受けることは(100年後まで生き続けるか、タイムマシンで行くかしない限り)なくなった。 意味もなくドラえもんとセワシに殴られる 壁にかかっていた絵が頭に落下 機嫌の良かったジャイアンが急に立腹し、殴られる 鉄骨の下敷きになる 煙草のポイ捨てで火傷 車にはねられる 包丁を持ったしずかに襲われる(未遂) 人が直接痛めつける苦しみの場合、加害者は体が勝手に動く場合(ドラえもん、セワシ、しずか)と急に立腹して殴りたくなる場合(ジャイアン)とがある。 このエピソードの初出である『小学三年生』1978年4月号は『ドラえもん』の雑誌連載100回目にあたり、道具の名称や設定の「百」もそれにちなんでいる。 なお、テレビアニメ第2作第1期「シックハック」(1996年3月15日放送)では同様の道具「シックハック」が登場する。108の苦しみを受けるという。また、このアニメではセワシの役をドラミに置き換えている。
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