百草とは? わかりやすく解説

ひゃく‐そう〔‐サウ〕【百草】

読み方:ひゃくそう

いろいろの千草ももくさ

黄柏(おうばく)のほか数種の生薬水浸エキス製した胃腸薬信州御岳山のものが有名。御百(おひゃくそう)。


もも‐くさ【百草】

読み方:ももくさ

多く。いろいろの千草(ちぐさ)。

「—の花のひもとく秋の野を」〈古今秋上


百草

読み方:モモグサ(momogusa)

マツ別称
マツ科マツ属常緑高木総称


百草

読み方:モグサ(mogusa)

所在 東京都日野市


百草

読み方:モグサ(mogusa)

所在 東京都多摩市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

百草

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/01 23:26 UTC 版)

御嶽山百草(板状):日野製薬
百草(板状):御嶽百草(長野県製薬製造)

百草(ひゃくそう)は、ミカン科の落葉高木「キハダ」の内皮「黄檗」から抽出されるオウバクエキスを主成分とした胃腸薬である。第2類医薬品

概要

主に長野県西部で製造されている黒色板状の胃腸薬苦味健胃薬で、現在の日本医薬品リスク区分では第2類医薬品に分類される。200年以上前から製造されているという、キハダ樹皮から抽出されたオウバクエキスのみを配合した黒色板状の苦味健胃薬(胃腸薬)[1]

この百草をより飲みやすくするため、丸状にしたものが百草丸である。また百草(板状)はオウバクエキスのみで作られるが、百草丸には他の生薬も配合処方される。

性質

日野製薬の御嶽山百草[2]長野県製薬の御嶽百草では、以下の症状に効果があるとしている。

  • 下痢
  • 消化不良による下痢
  • 食あたり
  • はき下し
  • 水あたり
  • くだり腹
  • 軟便

成分

長野県製薬の御嶽百草には、成人の1日の服用量中にオウバクの乾燥エキス 1.8 g(原生薬換算量 9 g)が含まれている。

歴史

百草の主成分はミカン科の落葉高木「キハダ」の内皮オウバク「黄檗」である。このオウバクを煮詰めて作るオウバクエキス薬は、木曽地方では「百草」と呼ばれ、島崎藤村の童話「ふるさと」にも記載がある。このように、胃腸薬として広く民間に普及していた。百草は、御嶽信仰の広がりと共に全国に伝承した[3]

御岳山のほうから帰る人達は、お百草といふ薬をよく土産に持ってきました。お百草は、あの高い山の中で採れるいろいろな草の根から製した練り薬で、それを竹の皮の上に延べてあるのです。苦い苦い薬でしたが、お腹の痛いときなどにそれを飲むとすぐになほりました。お薬はあんな高い山の土の中にもしまってあるのですね。
島崎藤村、童話「ふるさと」24節.お百草(1920年)より

オウバクエキス、オウバクを主成分とした胃腸薬は全国各地で古くから製造されており、百草もその一つ。現在では、これらの古くから作られている医薬品を、伝統薬とも分類している。

オウバクを主成分とする製品として、次のようなものがある。

脚注

  1. ^ 百草の歴史”. 長野県製薬. 2010年6月12日閲覧。
  2. ^ 御嶽山百草 効能効果”. 日野製薬. 2012年4月11日閲覧。
  3. ^ 百草の歴史 - 日野製薬

関連項目

外部リンク


百草(もぐさ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 15:04 UTC 版)

ディーふらぐ!」の記事における「百草(もぐさ)」の解説

風間家隣家の娘で、堅次と之江の幼馴染2年生顔を見せている描写13巻現在まで無い。風間家来訪した瞬間ゲーム制作部(仮)らからの理不尽な攻撃にあってしまった。この一件ゲーム制作部(仮)(主に芦花高尾)にトラウマ抱えている。

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