登山の安全
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 10:10 UTC 版)
人気と気候、それに入り組んだ地形が相まって山では遭難事件が跡をたたない。1999年には41人がレスキュー隊に救助され、4人が死去した。視界不良で誤った方向へ進んでしまい遭難したというケースもある。腎臓のような形の山頂部は三方が切り立った崖で、道に雪がかぶった際にはさらに危険性も増す。山頂から西斜面に下るときは正確な2つのコンパスで方角を見極めることが肝心である。 1990年後半には、霧がかった山頂で登山者を安全に下山させるためロッホアバー山岳救助隊から2名が山に派遣された。彼らは登山者の入山規制を行ったため、山岳クラブの間で論争を巻き起こした。批評家たちは山頂のケルンや派遣された2名こそ自然に対する余計な干渉であり、登山者たちに見せ掛けの安心感を与え気を緩ませていると論じた。一方、救助隊の支持者らは遭難事故の多さを指摘し、山岳救助の長い伝統として彼らには潜在的に登山者の命を救う役目があるとした(1990年から1995年までのべ13人が亡くなっているが、うち8名はクライミング中に滑落したもので、ルートを間違えたケースよりも多い)。現在、ポニー・トラックには山頂の方角を示すしっかりしたケルンが随所に置かれている。
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