登山と計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 05:02 UTC 版)
登山は一般に、計画をしっかり立ててから行う。登山計画の作成は、登山者の生命(生き死に)に大きく関わり、実際に肉体を動かして登る行為と同等、もしくはそれ以上に重要な行為であり、登山というのは、実は「計画を立てる段階からすでに始まっている」などと表現されることがある。 登山計画の立て方には様々あるが、いずれにせよ、山選び(どの山に登るか)、期日選び(いつ登るか)、リーダー決定(誰がリーダー役を務めるか)、などの要素は含まれる。 登山の詳しい解説書では、あまり硬直した計画、シナリオが単線で一筋しかないような計画ではなく、歩いている途中で疲れて遅れたり、予想外の出来事で停滞せざるを得ないことなどは誰でもしばしば起きることなので、事前に各区間の所要時間を綿密に調べておいて、山のある場所に到着した時に実際には何時何分になっていたら(あるいは、予定よりどれくらい遅れていたら)その時点でどうするのか(来た道を戻り下山するのか、最寄りの山小屋へ避難するか、進みつづけるのか 等々)という、枝分かれ(条件分岐)する形で、いくつもの代替計画を樹木状の線を含む図などで(あるいは多層的に含むような形で)作成したほうがよい、と解説されており、実際、多くの大学の登山部やワンダーフォーゲル部などではそうした方式で登山計画を作る訓練を受ける。 実際に入山したら、登山計画書という書類を、登山道入り口脇などの箱に入れる。これによって、もしも遭難した時や連絡がとれなくなった時は、地元の救助隊がそれを確認し、登山者の居場所を見つけてくれる可能性、そして命が助かる可能性が増える。 「登山#登山計画」も参照
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