登山と落石とは? わかりやすく解説

登山と落石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 23:01 UTC 版)

落石 (自然災害)」の記事における「登山と落石」の解説

山ではそれなりの頻度自然に落石発生している。よって登山時には、特に前触れもなく、石が上方から転がってくることがある落下してくる石の大きさはさまざまで、小さいものでは数cm程度はじまり、数十cm、そして大きいものでは数m程度まで、さまざまの大きさのものがある。小さいものは頻度高く大きいものは頻度小さい。ひとつひとつの山の地質にもよるが、数cm程度ものなら始終起きており、数m級はめったに見られない落下する石や岩塊不規則な形をしているので、落石多く斜面不規則にバウンドしながら転がってくる。ひとつの落石斜面別の石に当たり、連鎖反応的に複数落石拡大することもある。 落石威力破壊力 斜面斜度と石が転がるスピードによるが、速度が増すとわずか10cm程度の石でもかなりのエネルギー持ち落石が人を直撃する深刻な怪我引き起こし、特に頭部体幹部などを直撃することは、命を落とす結果を招く。 数十cm~数m程度になってくると、自動車ボディー貫通するくらいのエネルギー持ち、それが人を直撃すると、人は吹き飛ばされ重傷負いあるいは即死する例えば、富士山森林限界の上では、樹木が無い斜面延々と広がっており、落石始終発生していて、一旦転がりはじめると、相当のスピードのまま、大抵は何百m~数km転がりつづける。しかも富士山場合落石頻度高く、またサイズ大きな落石転石も多いという特徴があり、数m級大きさ落石転石ですら日常的に目撃されている。 富士山の5合目駐車場では、ある頻度落石によって車が破壊される被害発生している。2009年には、5合目駐車場停車していたキャンピングカーボディー貫通し中にいた人に直撃し死亡させる事件発生した対策 登山解説書などでは、登山中は落石注意すべきだと、また自分落石引き起こさないように注意すべきだと書かれている。狭い登山道登山者の靴が触れた石が落下し、下にいる登山者頭部に当たる、というようなことは簡単に起き小さな怪我程度事故まで含めれば日々発生している。大きな落石起こすと、他の登山者生命奪ってしまうことになりかねない。また足場の悪い場所にいる登山者直撃すると、落石自体で命を奪わない場合でも、滑落引き起こして命を奪ってしまうことがある自分落石起こした場合や、歩行中に落石目撃した場合は、大声で「落石!」や「ラーク!」と叫んで周囲の人に知らせるべきである。「落石!」や「ラーク!」という声を聞いた場合は、慌てずに、冷静に周囲見て安全な所へ避難する慌てて逃げて二次落石起こしてはいけない。落石遭わないようにするコツは、自分足元にばかり注意を向けるのではなく自分の上を行く登山者動きにも気を配る、ということである。 特に富士登山では、人為的な落石も相当に問題になっている富士登山登山初心者割合が非常に高く、彼らの中にはある一定の割合で、わざわざ登山道はずれて 今にも転がりだしそうな石が散乱している斜面を登ろうとする者がおり、彼らが落石多発させ、毎年何人も登山者被害こうむっている。そのため、富士登山道には「登山道の外を歩かないください」といった内容看板をわざわざ掲示しており、また夏期富士の山小屋スタッフたちも、そうした不心得な初心者たちを発見した場合拡声器などで呼びかけるなどして登山道へと連れ戻すことを繰り返している。 山の駐車場に車を停めて車の中で寝ている状態で落石遭うという事故もある。「運が悪い」などと言って済ますのではなく周囲の地形によって落石起き確率異なのであるから、地形考えて落石の危険が少ない場所を選ぶとよい。 各山の落石特徴 台湾玉山ぎょくざん)は、粘板岩でできており、それもかなりもろい粘板岩で、指でつまむとボロボロ崩れてくるようなものなので、毎日のように、山の斜面崩れ落石が川のように流れということ起き大きな音が山に響き渡る登山落石関連項目 富士山大規模落石事故

※この「登山と落石」の解説は、「落石 (自然災害)」の解説の一部です。
「登山と落石」を含む「落石 (自然災害)」の記事については、「落石 (自然災害)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「登山と落石」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「登山と落石」の関連用語

登山と落石のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



登山と落石のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの落石 (自然災害) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS