登山への普及とは? わかりやすく解説

登山への普及

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 17:24 UTC 版)

カラビナ」の記事における「登山への普及」の解説

登山カラビナ使われる前は、ハーケン身体確保するのに「身体に結びつけたザイル一時解いてハーケンの環や穴に通す」という極めて面倒で危険なことをやっていた。補助ロープ作った輪をかけてハーケンザイル接続する方法も採られ、この輪を大きめに作って輪抜け」と称して身体ごと潜り抜けるという、今から考えると間抜けなことを大真面目にやった人もいた。 カラビナ図入り解説初め現れるのは1853年ベルリン消防隊刊行物で、「ベルリン・ベルト・フック」と呼ばれていた。その後軽量化されたマギウス製「ウルム・ベルト・フック」が使用された。演習中の消防隊員がこの洋梨型の輪をベルト装着しているのを見たオットー・ヘルツォーク(Otto Herzog)はこれを登山用に使うことを思いつき実際登攀使えるよう改良した。ハンス・デュルファー(Hans Dülfer)も1910年にはこれを使った確保方法考え出した。ハンス・フィーヒトルも山行には必ず携行したが、現在のように多数でなく2個だけであったという。 しかしハーケンカラビナ使用することを拒否した者もいて、特にパウル・プロイス(Paul Preuss)は、突然襲いかかって来る危険に際してのみ、その使用正当化されるとしていたが1913年墜死した。信条こそ違え親友だったハンス・デュルファーはその墓の前で子どものように泣いたという。 カラビナ使われるうになるとその便利さ安全性はすぐに了解され急速に普及岩登り大きく発展させた。 ミュンヘン1913年開店したスポーツシュスター登山者要求極めて好意的に理解示してカラビナを含む色々な登山用具を提供した1921年にはニッケル鍍金をし、1935年には不必要なゲート開を防ぐ安全装置付きカラビナ発売している。

※この「登山への普及」の解説は、「カラビナ」の解説の一部です。
「登山への普及」を含む「カラビナ」の記事については、「カラビナ」の概要を参照ください。

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