登場人物のコミックリリーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 05:53 UTC 版)
「コミックリリーフ」の記事における「登場人物のコミックリリーフ」の解説
性格や言動 コミックリリーフ役のキャラクターの性格や言動は作品ごとに様々ではあるが、下記のいずれか、もしくは複数を併せ持つことが多い。お調子者 (滑稽な道化役、笑われ役、ムードメーカー、イタズラ好き) 怠け者 (ドジ、いい加減、道楽者、頭が悪い、仕事ができない、意外な得意技術をもつ) 変わり者 (皮肉めいたセリフ、憎まれ口、おどけた言動、嫌われ役、オタク) 女好き (エッチな性格、女性にモテたい願望) 三枚目 (上記のような性格であるため、女性からはモテないが、一部の男性には慕われることが多い。) 作品におけるムードメーカー コミックリリーフと呼ばれる「笑われ役」を登場させることにより、シリアスなだけのお硬い作品ではなくなることで、作品への理解をスムーズにする。それにより、登場人物たちに親近感を沸かせることで感情移入しやすくなる、作品における「ムードメーカー」である。 コミックリリーフ役がいないと退屈で堅苦しい印象になってしまう事が多いため、多くのエンターテイメント作品においてなんらかの形でコミックリリーフ役が配置されるのが一般的である。逆にコミックリリーフ役を排することで、作品のシリアスさを強調できるが、視聴者を引き留めるには通常よりも多くの脚本力・構成力・演出力、さらには俳優の演技力や魅力が求められる。 滑稽で損な役回り コミックリリーフ役は、皮肉めいたセリフや憎まれ口やおどけた言動をした結果として、場合によっては『自業自得な罰』を受けたり、『滑稽で損な役回り』をすることが多い。そうした事が日常的である人物だと、周囲のキャラクター達から小馬鹿にされたり見下されたりしていることも少なくない。 その一方で、お調子者なキャラクターの場合には、ドジを踏んで周りに迷惑をかけることが少なくないものの、『どこか憎めない愛嬌のある人物』として捉えられている場合もある。 固定的な役割ではない コミックリリーフの役は必ずしも固定的な役割ではなく、劇中で複数の登場人物が兼任する場合が少なくない。また、キャラクターの一面でしかない場合も多く、キャラクターによってはシリアスで重い部分が存在する場合がある。そのため、「笑われ役」であったり滑稽な役回りを演じることはあるものの、それだけをこなすピエロという訳でもない。 たとえば『ドラえもん』では、ドラえもん・のび太・ジャイアン・スネ夫・しずかといった主要キャラクターが全員が、それぞれコミックリリーフの役をこなすと同時に、シリアスな部分も持ち合わせている。場合によっては「トリックスター」にもなり、主人公にも悪役にもなる場合もある。 主人公がコミックリリーフ役 『金田一少年の事件簿』の主人公である金田一一のように、主人公自身がコミックリリーフ役を兼ねている場合もある。普段はバカでスケベでだらしない印象の平凡な主人公が、事件になると一転して推理の才能を発揮するというギャップが作品に面白味を与えている。同様の例としては、『シティーハンター』の主人公である冴羽獠や、『キン肉マン』『NARUTO -ナルト-』などが挙げられる。
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