疑問票(ぎもんひょう)(disputed ballot)
自書式投票の選挙において、投票用紙に書かれた政党または候補者などの投票内容が明瞭ではないため、慎重に判別する必要のある投票のこと。疑問票は、投票の有効・無効にもかかわる。
選挙管理委員会が投票終了後の開票作業で一つひとつの投票を集計していくとき、政党の名称や候補者の名前の誤字・書き間違いによる疑問票の取り扱いには慎重を要する。公職選挙法(第67条)によると、投票用紙の記載内容から投票者の意思が明白ならば、その投票を有効とすることが決められている。
ちなみに、ひとつの選挙区に同姓または同名の候補者がいて、投票内容からは投票者の意志が明白でない場合には、両候補者の得票数で案分し、それぞれの候補者に1未満の得票が加算されることがある。
総務省は、11日に投票が行われた総選挙の実施に先立ち、投票用紙に記入される政党などの名称について、有効・無効の参考例を全国各地の選挙管理委員会に伝えた。比例区では、「新党」と記入しても無効になるが、「国」・「日」と記入した場合はそれぞれ国民新党・新党日本の有効票として集計される。
一方、紙に鉛筆で文字を書く必要がなく、タッチパネル方式で候補者を選択して投票できる電子投票では、このような疑問票をなくす効果がある。
(2005.09.12掲載)
疑問票と同じ種類の言葉
- 疑問票のページへのリンク