票の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 02:50 UTC 版)
有効票 投票用紙に記載すべき事項やチェックがきちんと記入されていて、それ以外のことが書かれていない票。選挙における有効票として分別・集計され立候補者の当落に反映される。なお投票率は投票者数を当日有権者数で割ったものであるので投票された票の有効票・無効票の比率は確認できない。 按分票 疑問票 有権者自身が候補者名や政党名を書く自書式投票では、あだ名が書かれる等で票の確定に時間がかかることがある。記号式投票ではこうした疑問票をなくすことができる。 あだ名が有効とされた例として徳島県鳴門市議選で一票差で落選した坂東成光元市議が、1票差で当選した明野尚文当選候補の「ヒゲ」と書かれた票は無効として、県選挙管理委員会を相手に当選の無効などを求めた訴訟の判決で、高松高等裁判所は「市民の間で『ヒゲ』は当選候補の呼称になっており投票した選挙人の意思は明白。有効投票と認められる」として元市議の請求を棄却した。 無効票 投票用紙に悪戯書きをする、自分の主義主張を書くなど立候補者名以外が書いてある物。投票者の名前が書いてある物、これは秘密投票の原則を守るためでもある。立候補していない有名人などの名前を書いてある物など。ただし、立候補者のあだ名などで人物が特定できる場合有効とする場合がある。また、何も書かれていない物もある。これらの無効票は分別・集計された後、有効票と分けて管理される。無効票の数は投票者数と各候補者の得票数の合計の差として表れる。 白票 投票したい立候補者が居ない、支持する政党、政策が見つからないなどの理由から白紙で投票する参政権を行使しない人の票のこと。無効票として分別・集計される。 棄権票 政治に対する不信感や無関心、無力感や多忙さなどを理由に投票所に足を運んで投票する事をしない参政権を棄権した人の票のこと。 第42回衆議院議員総選挙に際して2000年6月20日に森喜朗首相が、選挙演説で「無党派層は寝ていてくれればいい」と発言した。棄権票が多いと与党に有利な選挙になる事を知っていたためだと考えられる。
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