番組存亡と生き残り策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 15:43 UTC 版)
「ABCアシッド映画館」の記事における「番組存亡と生き残り策」の解説
番組初期にはリスナーからの投書がなかったため、とにかく番組を盛り上げようと、他番組への投稿を拝借し「本番組宛ての投稿」として読み上げていた。また、かつて催された公開イベントにおいて、関連業界向けに番組の好印象と認知度を上げようと画策。平野がイベントの来場者に対して、会場近くにある企業のショールームに行ったうえで、展示中の商品を絶賛するように指示を出したことがあった。 本番組では、朝日放送が出資する映画に対しても、「出資しているからこそ」とのスタンスであえて批判することがあった。その際には、会社上層部が放送を聴いていない事を願いながら、上層部に向けて番組を賛辞する投稿を紹介していた。 番組開始当初は確かに「お兄さん、お姉さん」であった平野・鳥居の両名も、放送の経過と共に、「おっさん、おばはん」と呼ばれる年齢に到達。それにつれて、「リスナーとの間で、映画の見方が少しずつ乖離しているのではないか?」と、放送やイベントで一抹の憂いを示すようになった。 平野は、職業柄キナ臭い情報にも接することから、「迂闊な事を喋れば番組ごと抹殺される」と吐露。インタビューの際に、インタビューイが放送できないような裏話を言った場合には、「恐ろしくて放送で流せない」と呻きながら編集で泣く泣く該当コメントをカットしていた。リスナーに確実に受けるネタを仕入れても、伊藤ディレクターへの事前確認で「(放送)出来んに決まっとるやろ。何を言うとるんや、お前大丈夫か」と真顔で制されたために、放送でそのネタを封印したこともある。 関西ディレクター大賞特別賞を受賞した際にも、受賞によって初めて存在を知ったという社員がいたほど、朝日放送の社内における本番組の知名度は低かった。そこで平野は、数週にわたって受賞報告を告知。この結果、「平野君、頑張ってくれたまえ」と、同局の社長直々に握手を求められるまでになった。もっとも、平野が放送でその顛末を語っても、鳥居は「まだ言うてるで」と雑に扱っていた。公開イベントにおいて、番組の存在を社にアピールすべく、来場者全員で同局の社屋に向かって手を振るよう平野が指示を出したこともある。
※この「番組存亡と生き残り策」の解説は、「ABCアシッド映画館」の解説の一部です。
「番組存亡と生き残り策」を含む「ABCアシッド映画館」の記事については、「ABCアシッド映画館」の概要を参照ください。
- 番組存亡と生き残り策のページへのリンク