留守番電話に関する事象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 00:41 UTC 版)
「留守番電話」の記事における「留守番電話に関する事象」の解説
これら便利な留守番電話だが、稀にこれを利用したり悪戯して、利用者に不快な思いをさせるケースもある。 悪戯電話(迷惑電話)の中には、無作為に電話をかけ、留守番電話に無意味あるいは卑猥なメッセージを延々と吹き込む者があり、その中には執拗なまでにテープやメモリーの容量一杯にメッセージを残す者もあって、これら電話機の利用者に不快感を催させる場合がある。また無作為に電話をかける電話セールスでも、必ずしも利用者が必要としない商品の宣伝を留守番電話に残すケースが見られる。 この他、1990年代から社会問題としても注目を集めたストーカーも、やはりこの留守番電話に不愉快なメッセージを残すことがある。しかし、この録音内容が証拠となって脅迫行為やストーカー規制法違反が立件されるケースも少なくないため、これら付きまとい行為の被害者には、留守番電話の利用が勧められるといえよう。 また、空き巣常習犯が、標的としている家に人がいるかどうかを知る手段として利用するケースがあり、これを恐れて留守番電話機能を使用しない人も多い。 ただ、空き巣以外(振り込め詐欺などの特殊詐欺など)も含めた迷惑電話全般の対策として、個人宅の固定電話を逆に常時留守番電話に設定しておき、留守番電話の音声ガイダンスを「手が離せません。」のような、家に人がいるかどうかをあいまいにした文言や、「犯罪対策のため留守番電話にしております。恐れ入りますが、発信音の後にお名前とご用件を入れてください。」と言った、相手に積極的にメッセージの登録を促す内容に変更する(前述のように、犯人の声が残ると証拠となり得るため、着信先に留守番設定がされていた場合はすぐ電話を切ってしまう)という方法もある。 また、これとは別に留守番電話自体の、設定中は一定時間で留守番電話が自動的に応答するという機能自体が仇になってしまい、逆に不便を引き起こすケースもある。例えば全く不在ではなかったものの、利用者が電話機から離れた場所にいて、着信音を聞いて電話機の方に向かったものの、受話器を上げる前に留守番電話に先に応答されてしまう事や、一本の回線に留守番電話機と他の電話機を接続している場合、他の電話機の方で着信に応じようとした場合、受話器を上げるタイミングによっては留守番電話機が同回線に割り込んで来てしまい、着信・通話を妨害してしまう事がある。携帯電話の場合だと、鞄などに入れていた場合、鞄を開けたりしまい込んだ携帯電話を探すのに手間取ったりしているうちに、取り出すのが間に合わずに留守番電話が意図に反して自動着信してしまうといったケースもある。
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