せいぶつぐん‐けい【生物群系】
読み方:せいぶつぐんけい
生物群系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/13 15:44 UTC 版)
生物群系(せいぶつぐんけい)ないしバイオーム(biome)は植物、動物、土壌生物の群集の類型を束ねる大分類である。植物群系(しょくぶつぐんけい)とも言う。
植物の構成(樹木、潅木、草)、葉の形式(広葉樹、針葉樹)、密度(森林、サバナ)その他気候などの因子に基づいて定義される。生物地理区とは異なり遺伝的・分類学的・歴史的な類似では定義されない。生物群系はしばしば生態遷移と極相によって決定される。
各生物群系の生物多様性の特徴、特に動物相の多様さと非優勢植物の形式は非生物的要因と優勢植生の生物量生産性による。種の多様性はより高い基礎生産性・湿度・温度で増加する傾向にある[1] 。
基本的な生物群系の分類には
- 陸上の生物群系
- 水中の生物群系
があり、しばしば場所の名前を与えられる。例えばTemperate grassland or shrubland biomeは中央アジアのステップ、南部アフリカのサバナ・草原、北アメリカのプレーリー、南アメリカのパンパ、オーストラリアの未開拓奥地・低木地が知られる。時には生物群系全体が保護の対象となりえる(特に各国の生物多様性行動計画において)。
生物群系の地図
淡水の生物群系
脚注
- ^ Pidwirny, Michael.(2006-10-16). "Biomes". Encyclopedia of Earth. Ed. Sidney Draggan. Washington, D.C.: Environmental Information Coalition, National Council for Science and the Environment. Retrieved on 2006-11-16.
関連項目
生物群系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 05:58 UTC 版)
ナマクア国立公園は、半砂漠地帯であるカルー多肉植物地域の生物群系に属し、その生物群系の特徴は世界で最も珍しいものの一つとなっている。この生物群系は、世界の乾燥地域において最も多肉植物が集中して存在している最大の生物多様性ホットスポットである。 約107,200平方キロメートルの範囲におよぶ生物群系は、南アフリカとナミビア南部の西海岸に沿って伸びており、リフタスフェルトのほとんどの地域を含んでいる。この生物群系には5,000種以上の植物が存在し、世界の多肉植物種の3分の1以上が含まれている。生物群系の植物種の約40パーセントが固有種である一方、18パーセントが危機的な状況にある。生物群系には多様な無脊椎動物と爬虫類の種も存在し、そのうちの一部は固有種である。 違法な植物の採集、過放牧および鉱山の存在が固有種を脅かしている。カルー多肉植物地域のうち、クネルシュフラクタ自然保護区、リフタスフェルト共同体管理地区、ナマクア国立公園などのごく一部の地域のみが公的に保護されているに過ぎない。
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