植物と生態系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 08:02 UTC 版)
生態系において、植物は大きな部分を占めている。緑藻を含む緑色植物は光合成によって有機物を生産するが、これ以外の一次生産者は化学合成を行う一部の細菌類のみであり、事実上地球上のほとんどの有機物生産は植物によって行われている。植物によって生産された有機物は、捕食-被食関係などを通じて一次消費者である草食動物、二次・三次消費者である肉食動物、そしてそれらの分解者へとつながっていき、食物連鎖を形成する。また植物は各地の気候などによって特徴的な植生を形成し、それを基盤とした生物群系を各地に成立させる。植物の光合成は、大気中の酸素濃度および二酸化炭素濃度を安定化させることに大きく貢献している。 植物と動物は捕食-被食関係のほかに、しばしば共生関係を構築する。たとえば顕花植物には昆虫や鳥などの動物を媒介して受粉を行う動物媒のものが数多く存在し、なかでも媒介動物の多い熱帯の樹木においては95%が動物媒によるものである。
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