生い立ちから少年期まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/10 08:55 UTC 版)
「エルメート・パスコアール」の記事における「生い立ちから少年期まで」の解説
エルメート・パスコアールは、ブラジル北東部アラゴアス州の寒村、ラゴア・ダ・カノアにて生まれた。アルビノであるため日光の射す環境で働くことができなかったことから、日中多くの時間をバンドネオンの練習に費やした。彼の父親もまたバンドネオン奏者であり、地元の祭りでフォホーの演奏に従事していた。11歳になるころにはすでに驚くべき習熟度に達し、父親に代わってバンドネオン演奏を務めるほどであった。また8歳にして(すべて独学で)タンバリンとフルートの練習を始めた。エルメートは同じくアルビノであった兄と連れ立って地元のさまざまな種類の地元の祭りでこれらの楽器を演奏して回った。彼の特徴である自然の音への傾倒は、すでにこの頃から見られるものである。 1950年、パスコアール一家はレシフェに移住した。14歳の時エルメートは地元ラジオ局の番組でバンドネオンとフルートを演奏し、プロのミュージシャンとしてのデビューを飾る。また、同じくアルビノであった兄弟たちとともにピアノの練習を始め、最初のトリオを結成する。思春期・青年期を通して、エルメートはクラブやラジオへの出演で生計を立てた。より多くの演奏機会を求めて1958年リオ・デ・ジャネイロに居を移し、そののち1961年になってサンパウロに渡った。
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