琴光喜恐喝事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 09:50 UTC 版)
「大相撲野球賭博問題」の記事における「琴光喜恐喝事件」の解説
2010年5月発売の週刊新潮において、琴光喜が野球賭博関与の口止め料を払うように古市満朝(以下、満朝)から恐喝されていたと報じられている。琴光喜が野球賭博の勝ち金を別の元幕下力士に要求した際に満朝から支払いを受けるように言われ、支払いを求めたところ逆に350万円を口止め料として要求され脅しとられたとされる。その後も琴光喜や大嶽親方に対し「暴力団員から口止め料として1億円を要求されている。こちらで2000万円は用意する」といい、8000万円を騙し取ろうとしていた。 なお満朝は6月24日に恐喝容疑で逮捕されており、容疑については「350万円は受け取ったが、取り立ての依頼料のつもりだった」として否認している。 7月15日、東京地検は満朝を恐喝の罪で起訴しており、起訴状では2010年1月25日ごろに琴光喜の野球賭博を仲介していた床山にマスコミや警察に知らせると脅し、翌26日琴光喜から350万円を脅し取ったとされている。 なお前述した通り、既に2010年3月の段階で琴光喜や大嶽親方から相談を受け、警視庁が捜査を始めていたことが判明している。。 これについて大嶽親方は、自身が琴光喜を通して賭博をしていたもので、勝ち金も自身の勝ち分を琴光喜を通じて請求したものであるとしている。 2010年8月1日、警視庁は琴光喜恐喝事件で満朝を再逮捕すると共に、新たに仲介役の広域指定暴力団現役組員ら3人を逮捕した。2011年2月15日、恐喝未遂で逮捕された広域指定暴力団幹部の1名に「卑劣な犯行である」ということで懲役4年を求刑した。5月28日、2010年9月の初公判では脅迫容疑を認めていた満朝は、否認し無罪を主張している。 2011年10月7日、脅迫罪及び脅迫未遂罪で懲役6年を求刑されていた満朝に対し「高位の力士で、醜聞が表に出ると困るという被害者の弱みにつけこんだもので卑劣かつ悪質」として懲役4年6月の実刑判決が下った。 控訴、上告も棄却され、2012年9月4日付で判決が確定した。 満朝は2015年の出所後に週刊新潮の取材に応じた。 満朝・貞秀の実家は相撲道場である古市道場であり、森友学園問題の際、籠池泰典の息子が過去に通っていたとして報道された。この際、満朝が2代目道場長として報道されており、出所後に就任したとみられる。
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