現在の名護市屋部地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 01:48 UTC 版)
合併後、市街地に近い宇茂佐を中心にベッドタウン化が進み、旧名護町域の為又や大北、宮里と合わせて多くの住宅が建設され、人口が増加した。1990年代前半に名桜大学や北部看護学校が為又に開学・開校すると学生向けの住宅も建ち始め、一気に街は大きく変貌した。しかしその他の集落では海岸に近い国道449号沿いに住宅が集中しているだけで、内陸には住宅が少ない。 道路も1975年の海洋博覧会開催決定後は本部町の会場へのアクセス道路となる本部循環線(現在の国道449号)と現在の県道84号が整備された。特に内陸を通る県道84号はかつての山道から現在では博覧会会場跡である海洋博公園への観光アクセス道路として大きく変貌した。宇茂佐を過ぎると住宅は一気に少なくなるが、パイナップル畑や隣接する本部町伊豆味では温州みかんやシークヮーサーの産地であることから土産品店や露店が多い。また、日本一早い桜(カンヒザクラ)の名所である本部町の八重岳にも近く、満開になると沿線にまで桜色に染まるようになる。一方、海岸沿いを通る国道449号(本部循環線)は本部町に近い安和や山入端に採石場やセメント工場があり、そこから出入りするダンプカーの往来で道路事情があまりよくなかったが、平成以降に名護バイパスや本部南道路のバイパス道路の開通で道路事情は大きく改善され、那覇市から沖縄自動車道を通って海洋博公園へ向かう高速バスなどもこれまでの県道84号経由から国道449号バイパス経由に移った。バイパス開通後もダンプカーは集落を通らずにバイパスを利用して欲しいという地区からの再三の嘆願があるにも関わらず、集落内を早朝より行き来するダンプカーも少なくない。
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