現在の呼子笛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 01:40 UTC 版)
現在主に用いられる前者タイプの呼子笛は金属製またはプラスチックでできており、他人の注意を引きやすいよう工夫されていて、また携帯に便利なように小さい。しかしその音はとりわけ大きく、音楽を奏でることを主体とする管楽器の笛とは違い、音程は固定され、ある意味では「非常に耳障りな」音を出すようになっている。そのため非常に耳につき、注意を喚起する音でもあるため、雑踏など雑音の多い環境においても認識性がきわめて高い。 現在は「ホイッスル」と同じ意味で使われ、玉の入っていない(その場合は和音で鳴る複合笛であることが多い)物も指すこともある。 コルク入りのホイッスルは水に濡れたり息による水滴が多く付くと玉が回転しなくなり、音が小さくなったり不安定になりやすいという欠点があるが、異なる音程の管をつなげた和音タイプの笛(フラットホイッスル、単管笛など)は玉が入っていないので水に濡れても遠くまで音が響くという特徴がある。よって単管笛はボーイスカウト、海上保安庁、ライフセーバー、船舶等、水に濡れる機会の多い場面で用いられている。その点から、海上保安庁公認の救命胴衣にも必ず単管タイプのホイッスルを装備する事が義務付けられている。 紛失防止の観点から首から下げられるヒモ(ストラップ)が付いており、万一強い力が加わるとヒモが外れ窒息事故を未然に防ぐ機構を装備した製品もある。 また最近は口にくわえて吹くのではなく、ボタン電池あるいは乾電池を用い、本体のボタンを押すと電子音が鳴る「電子ホイッスル」も登場しており、このタイプはスポーツインストラクターなどの間で衛生的と好評である。
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