現代医学・ワクチンの否定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 01:50 UTC 版)
「ホメオパシージャパン」の記事における「現代医学・ワクチンの否定」の解説
日本ホメオパシー医学会が認定したあるホメオパスは「ホメオパシー治療をしている人が病院に行くとショック死することがある」と教えていたと指摘されており、このホメオパスが治療した女性は現代治療を拒み、症状の悪化を好転反応と最後まで信じ、悪性リンパ腫で死亡している。 好転反応の理論に対しては、病状が悪化しても患者は「良くなっている」と思い込み、病院に行くことを妨げるとして問題視する医師も多い。悪性リンパ腫で死亡した女性の友人であったカンバーランド長老・ めぐみ教会の荒瀬牧彦牧師は、「好転反応」という概念を完全に否定するわけではないが、濫用すると思考停止を招くと述べている。 由井はワクチンを否定しているが、神戸大学大学院教授の岩田健太郎は、エドワード・ジェンナー(1749-1823)が天然痘ワクチン(牛痘)という医学史上に残る業績を挙げた際、使用された初期に「接種すると牛になる」などデマが流れたが、由井の『それでもあなたは新型インフルエンザワクチンを打ちますか?』(2009年)に見られるような言説に当時のデマが残っていると述べている。 ロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシーのホームページに、腎臓病の子供に病院の薬を飲ませるのをやめレメディ―を与えている女性の相談に対してアカデミーの「先生」が、「むくみや蛋白尿に対するレメディー」を紹介し、ホメオパシー療法者「ホメオパス」に相談するようアドバイスする内容が記載されていたが、国学院大法科大学院の平林勝政教授(医事法)は朝日新聞で、このやりとりが医師法に触れる可能性を指摘している。この書き込みは山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故の後であったため、ネット上でホメオパシー信奉者による医療ネグレクトではないかと騒ぎになり、通報する人も出た。 ホメオパシー医学協会は、「ホメオパシー利用者」と「通常の医療を拒否する人」は関係のない問題であるとしているが、日本ホメオパシー医学協会が認定したホメオパスには現代医療を否定する者もいる。
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