犯行までの経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 05:24 UTC 版)
「AKB48握手会傷害事件」の記事における「犯行までの経緯」の解説
男は2014年3月末、岩手県滝沢市で握手会が行われるということを自宅の近くにある図書館のパソコンから知り、4月上旬に握手券が付属しているAKB48のCDを2枚購入した。また、犯行にあたって、男はAKB48のメンバーを攻撃するための凶器を用意した。用意されたのは、元々男の自宅にあったのこぎりである。2つ折りにするタイプののこぎりであり、伸ばした時の全長は約50cmとなる。刃渡りはおよそ20.6cmである。男は接着剤を用いて、のこぎりにカッターナイフの刃を4枚貼り付ける改造を加えた。カッターナイフの刃はそれぞれ刃渡りおよそ12.6cmであり、男はこれらをのこぎりの刃体の両面に貼り付けた。そして、男は実際にダンボールを切ってみることにより、改造を施したこの凶器の切れ味を確かめていた。男はこの凶器を使った理由について「リーチがあって切れやすいと思った」と話している。 事件前日の5月24日午前4時30分ごろ、「眠れないから散歩に行く」と言って、自宅を出て自転車で握手会会場に向かった。この時、手提げ袋を持っていたという。十和田市にある男の自宅から滝沢市にある握手会会場までは、およそ116kmある。バスや電車を乗り継ぎ、5月25日にAKB48の握手会会場に到着した。同日13時、イベント開始時刻から男はファンの列に並んでいた。 やがて開始された握手会において、男は犯行に及んだ。男は攻撃を加える対象について、前述のように「メンバーなら誰でも良かった」と考えていた。はじめに、持っていた2枚の握手会参加券のうちの1枚を用いてレーンを下見した。下見を終えると、ファンの列が短いレーンのほうがすぐに犯行に及べると考え、列が短かった一つのレーンを犯行の場所として選んだ。このレーンには川栄、入山らがいた。男はレーンに入ると、犯行に及んだ。凶器は手提げ袋の中に隠し持っていた。男は凶器でレーンの手前側にいた川栄を襲い、川栄がしゃがみ込んだ際に標的を入山に変更。2人の頭部に向かって凶器を振り下ろしており、頭部を守ろうとした2人の手を負傷させた。
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