熱血高校ドッジボール部 サッカー編とは? わかりやすく解説

熱血高校ドッジボール部 サッカー編

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/28 05:56 UTC 版)

熱血高校ドッジボール部 サッカー編
ジャンル サッカーゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 テクノスジャパン
発売元 テクノスジャパン
任天堂
任天堂
デザイナー 富山徳之
関本弘之
吉田晄浩
プログラマー とみやまひろこ
熊谷慎太郎
松本康裕
音楽 澤和雄
美術 小山俊明
根立克行
シリーズ くにおくんシリーズ
人数 1 - 2人(対戦、同時協力)
メディア 2メガビットロムカセット[1]
発売日 199005181990年5月18日
1990121990年12月
199106271991年6月27日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
その他 型式: TJC-N3
NES-XZ-USA
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熱血高校ドッジボール部 サッカー編』(ねっけつこうこうドッジボールぶ サッカーへん)は、テクノスジャパンより1990年5月18日に発売されたファミリーコンピュータゲームソフトくにおくんシリーズの一作。

欧米では、テクノスジャパンとの共同制作により、任天堂より『NINTENDO WORLD CUP』として、一部の内容を改変した上で発売された。こちらのグラフィックは基本的にそのままだが、設定がくにおくんシリーズではなくワールドサッカーとなり、各チームが世界代表に変更されている。熱血高校チームは日本代表チームとして、収録されている。

概要

熱血高校ドッジボール部』(1987年)に登場したドッジボール部員がサッカーに挑戦する。サッカーと言っても6対6のチーム編成で、1分30秒ハーフで行われ、基本的に反則は存在せず、普通ならファウルとなるタックルスライディングオフサイドポジションにいる選手にパスも許される、ケンカサッカーである。

ゲームデザインは富山徳之。

2007年10月11日よりKDDI EZwebアプリ[2]2008年10月7日よりWiiバーチャルコンソールで、2013年5月22日よりニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで、2014年3月19日よりWii Uのバーチャルコンソールにてそれぞれ配信が開始された。

ゲーム内容

コンピュータアシストシステム

多くのサッカーゲームとは異なり、プレイヤーは特定のフィールドプレイヤー1人だけしか操作できない。そのかわり、試合中に他のフィールドプレイヤーに指示を送ることによって、攻撃や守備ができる。画面左下のウィンドウに指示を送る選手の顔が表示されるので、それぞれの状況に合わせてAボタンかBボタンを押し指示を送る。これによって、指示を受けた選手から返事が返って来る。返事が「OK」の場合は指示通りのプレイが自動的に行われるが、返事が「ムリ」の場合はプレイは行われない。

なお、ゴールキーパーの操作はコンピュータが総て自動的に行う。

必殺シュート

ふつうに敵チームのディフェンダーゴールキーパーをかわしてシュートを打つ方法もあるが、それでは得点はあまり望めない。敵に止められる事が多いからである。そこで、必殺シュートを打って点を入れることになる。必殺シュートは、このゲームでは必須とも言うべき得点方法である。必殺シュートの方法は以下の通りである。

  1. 十字キーニュートラルでA+Bボタン - オーバーヘッドキックで必殺シュート
    • 高い高度で必殺シュートが飛ぶことになる。敵キーパーが防げないことが多いので、後半はこの方法が最も頼りになる。しかし、シュートによっては使えないこともある。尺取りシュートととさがつおしゅーとはこの方法で打っても、ヘディングならびにドリブルで打った時と同じ軌道になる。また、チョモランマシュートは高確率で外すことが多い。
  2. 十字キーを左右に入れてA+Bボタン - ヘディングで必殺シュート
    • 地面すれすれで必殺シュートが飛ぶ。ただし、味方ゴールの方向にヘディングすると、自殺点を献上する恐れがある。最初の方は効果抜群だが、後の方になるにつれ簡単にとられることが多い。
  3. 一定歩数ドリブルした直後、Bボタン - ドリブル中に必殺シュート
    • 地面すれすれで必殺シュートが飛ぶ。ただし、タイミングがとりづらく、相手にドリブルを止められることも多い。 こうじ、ひろし、たかし、げんえいは3歩分、その他のメンバーは8歩分ドリブルした直後にシュートすれば、必殺シュートになる。この方法も、後半では簡単にとられることが多い。

ストーリー

弱小チームであった熱血高校サッカー部が、悲願の全国大会出場を果たしたことを記念してサッカー部員たちは寿司を食べに行った。しかし、部員の殆どが食中毒になってしまい、全国大会出場が危ぶまれる。

困り果てたサッカー部員「たかし」とマネージャーの「みさこ」は、スポーツ万能のドッジボール部員たちに代わりに出場してくれるよう、懇願する。

ドッジボール部キャプテンの「くにお」は困っている者を見捨てられない性格で、出場に肯定的だったが、他のメンバーは何やらやりたくなさげ。そこでみさこは「優勝したら 1990101990年10月
X68000 SPS シャープ フロッピーディスク - 2 熱血高校サッカー部 ワールドカップ編
Nintendo World Cup
199104261991年4月26日
1991061991年6月
1991年
ゲームボーイ テクノスジャパン テクノスジャパン
任天堂
任天堂
ロムカセット DMG-NCJ
DMG-NC-USA
DMG-NC-NOE
3 熱血高校ドッジボール部 CDサッカー編 199112201991年12月20日
PCエンジンSUPER CD-ROM2 テクノスジャパン ナグザット CD-ROM NXCD1005 4 熱血高校ドッジボール部 PCサッカー編 199204131992年4月13日
PCエンジン テクノスジャパン ナグザット 4メガビットHuCARD[3] NX92001 5 熱血高校ドッジボール部サッカー編MD 199208071992年8月7日
メガドライブ テクノスジャパン パルソフト 4メガビットロムカセット[4] T-74033 6 熱血高校ドッジボール部 サッカー編 200810072008年10月7日
Wii テクノスジャパン アークシステムワークス ダウンロード
(バーチャルコンソール) - ファミリーコンピュータ版の移植 7 熱血高校ドッジボール部 サッカー編 201305222013年5月22日
ニンテンドー3DS テクノスジャパン アークシステムワークス ダウンロード
(バーチャルコンソール) - ファミリーコンピュータ版の移植 8 熱血高校ドッジボール部 サッカー編 201403192014年3月19日
Wii U テクノスジャパン アークシステムワークス ダウンロード
(バーチャルコンソール) - ファミリーコンピュータ版の移植 9 くにおくん熱血コンプリート
ファミコン編
2016年12月8日
ニンテンドー3DS アークシステムワークス 3DSカード CTR-P-BKCJ ファミリーコンピュータ版の移植
他シリーズのファミコン10作品との合同収録作 10 くにおくん ザ・ワールド
〜クラシックスコレクション〜
2018年12月20日
Nintendo Switch
PlayStation 4
Xbox One
Steam アークシステムワークス Switch専用ゲームカード
ディスクROM
ダウンロード ファミリーコンピュータ版の移植
他シリーズのファミコン17作品との合同収録作

スタッフ

  • プログラマー:とみやまひろこ、熊谷慎太郎、松本康裕
  • キャラクター・デザイナー:小山俊明、根立克行
  • 背景デザイン:かたぎりまさみち
  • サウンド・プログラマー:平沢道也
  • 音楽:澤和雄
  • マニュアル・デザイン:向井久美子
  • ゲーム・デザイン:富山徳之、関本弘之、吉田晄浩

評価

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 26/40点[5]
ファミリーコンピュータMagazine 22.16/30点[1]
Mean Machines 33/100点[6]

ゲーム誌『ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計26点(満40点)[5]、、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.16点(満30点)となっている[1]。同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「ルール無用、乱闘ありの、超過激サッカーゲーム」、「普通とちがった、おもしろいプレイが楽しめる」と紹介されている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.10 3.48 3.60 3.81 3.56 3.61 22.16

備考

関連商品

脚注

  1. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、240 - 241頁。 
  2. ^ 新アプリ『熱血高校ドッジボール部サッカー編』が「熱血硬派くにおくんEZ」に登場!!”. PR TIMES (2007年10月11日). 2022年6月30日閲覧。
  3. ^ 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、108頁。 
  4. ^ 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、78頁。 
  5. ^ a b 熱血高校ドッジボール部 サッカー編 まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年6月24日閲覧。
  6. ^ Nintendo World Cup for NES (1990) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年6月24日閲覧。
  7. ^ “1990年代レトロ風サッカー『Pixel Cup Soccer』―『実況ワールドサッカー』と『熱血高校ドッジボール部 サッカー編』にウルグアイのサッカーとラテン魂をミックス”. Game*Spark. (2021年7月11日). オリジナルの2021年7月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210711040150/https://www.gamespark.jp/article/2021/07/11/110272.html 

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