焼き器とライナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 14:39 UTC 版)
カップケーキは最初、重たい陶器のカップで焼かれていた。今でもラメキンや小さいマグカップ、大きなティーカップ、またその他オーブンにかけることのできるタイプの陶器の皿をカップケーキを焼くのに使っている職人もいる。 カップケーキは普通は、マフィン焼き器(英語版)で焼かれる。これはたいてい金属製で、6個あるいは12個のくぼみか「カップ」がついており、ノンスティックと呼ばれるこびりつき防止のためのフッ素樹脂のコーティングが施されているものもある。金属以外では炻器やシリコン等の他の材質で作られていることもある。小さいものや多いものもあるが、一般的なカップのサイズは直径3インチ (76 mm)で、重さは 4オンス (110 g)程度である。特殊な焼き器には様々な大きさや形が存在する。 カップケーキを焼きあげる時には、パティーケースやライナーと呼ばれる紙のカップが使われる。これらの容器は円形の薄い紙をプレスして溝をつけたカップ状にしていることが多い。ライナーは焼き器からカップケーキを取り出すのを容易にし、カップケーキを湿った状態に保つだけでなく、焼き器を洗う労力を減らすことができる。ライナーを使うことによって、カップケーキを手渡しする場合でも衛生を保つことができる。カップケーキ焼き器と同じようにライナーにもさまざまなサイズがあり、小さいものから巨大なものまで存在する。 ライナーは紙のものに加え、アルミ箔のものや、ラバーで作られた何度も使えるタイプもある。これらのライナーは支えを使わなくても平らなベーキングシートの上に立てることができるため、マフィン焼き器を持たない人たちの間での使用が広まった。大きな紙のライナーには溝がついておらず、分厚い紙で作られており、強度をつけるために上端を丸めていることがある。そのため焼き機に入れなくても立てることができる。また、薄い紙のカップを2、3枚重ね、アルミ箔のカップと同じような強度にして使う人もいる。 「ペーパーケースともいわれるライナーは様々なサイズがある。国によって普通とされているサイズも多少異なる。小型のカップとして一般的なサイズは底面の直径は27 - 30ミリメートル (1.1 - 1.2 in)で高さが20ミリメートル (0.79 in)である。一般的なサイズだと底面の直径は45 - 53ミリメートル (1.8 - 2.1 in)で高さが30 - 35ミリメートル (1.2 - 1.4 in)となる。オーストラリアやスウェーデンでは、アメリカやイギリスに比べてより上面の直径が大きいペーパーカップを使用している。
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