無神論者・反教会主義者とは? わかりやすく解説

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無神論者・反教会主義者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:33 UTC 版)

ベニート・ムッソリーニ」の記事における「無神論者・反教会主義者」の解説

ムッソリーニ敬虔なカトリック教徒の母ローザと、反対に根っから無神論者である父アレッサンドロとの板挟みの中で幼少期過ごしたローザ他の子供たち同じくムッソリーニ洗礼を受けさせて毎週日曜日には教会ミサに連れて行った対照的にアレッサンドロ決しミサには参加しなかった。ムッソリーニ自身先述通りカトリック系寄宿学校での強圧的階級的な教育制度激し嫌悪感じて、「朝起きると必ずミサへと連れて行かれる」と述懐している。 青年期迎えたムッソリーニは父と同じ反教会主義者無神論者唯物論者として自覚した行動行い宗教寛容社会主義者批判して洗礼拒否運動展開した当時ムッソリーニは「神など居るわけもなく、キリストはただの馬鹿で精神異常者であったことは明らかだ」とキリスト教侮蔑していた。彼は宗教信じ人間が頼るべきは教会ではなく精神科であり、キリスト教は人を怠惰にしただけだと罵倒した。彼は無神論最初期説いたニーチェ尊敬し彼の理論キリスト教欺瞞明らかにしていると考えた。また信仰心対す代替物として提案され超人思想についても肯定的であった政治家に転身した後も反教会主義ムッソリーニ重要な政治的目標一つであり続け痛烈な教会批判繰り返した。彼は社会主義キリスト教合同絶対に避けられるべきで、無神論者ではない社会主義者政界から追放すべきとまで主張した。しかしキリスト教中心地として栄えてきたイタリアにおいて、カトリック教徒支持集めることは大衆運動不可欠であった。そのため、権力階段登るに連れて自説押し通すことより政治上の作戦としてキリスト教勢力との協力路線へと切り替えていった。1921年下院議員として初め演説行ったムッソリーニは、「ローマ存在する唯一の普遍的な理念は、ヴァチカンより発せられるのである」と述べヴァチカンとのコンコルダート政教条約)の締結主張した

※この「無神論者・反教会主義者」の解説は、「ベニート・ムッソリーニ」の解説の一部です。
「無神論者・反教会主義者」を含む「ベニート・ムッソリーニ」の記事については、「ベニート・ムッソリーニ」の概要を参照ください。

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