無人砲塔による新型C4Iの操作環境
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/20 05:04 UTC 版)
「MCS」の記事における「無人砲塔による新型C4Iの操作環境」の解説
砲塔は無人となり、操縦主と砲手は車体のやや前方寄り中央左右に座り、車長は砲塔後方の車体後部に座る。これまでの有人砲塔による高い位置からの肉眼による捜索は行なえないが、砲塔上の複合センサーによって得られる映像と車体ハッチの潜望鏡窓からの前方監視や、偵察衛星と無人偵察機からの偵察映像などの高度なC4Iシステムのサポートを受けて周囲警戒を行なうことになる。 左側座席の操縦手と右側座席の砲手の2名の乗員は、乗員室内の正面左右合わせて5面の多機能ディスプレーを見ながら、全てが電気的にコントロールされたドライブ・バイ・ワイヤによって操作することになる。操縦手と車長にはこれらのディスプレーによって360度の外部カラーパノラマ映像、動力系、走行系、搭載兵器系、GPS/INS、3次元戦域デジタル地図(敵・味方・地形)等の多角的で多様な情報がそれぞれの必要に応じて整理されて提供される。2人の間に備えられた中央のディスプレーには常時、注意警戒システムと車両の動作運転情報が表示され、通常ディスプレーの故障時には予備となる。 砲搭上に遠赤外線カメラ、高解像度TVカメラ、レーザー測距・目標指示器が内蔵された360度旋回式の多機能センサーが備えられている。外部との通信には、統合戦術無線システム (JTRS)、リンク 16、UHF衛星通信、WIN-T情報ネットワークのための通信機とアンテナが備わっている。車体前部にはレーザー映像装置とミリ波レーダー装置があり、自律航法システムの一部を構成している。
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