源氏物語の執筆の順序
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「源氏物語の執筆の順序」とは、源氏物語の成立過程について考察した論文である。当初以下のように学術雑誌に2号に渡って掲載された。 青柳秋生「源氏物語の執筆の順序 若紫の巻前後の諸帖について(上)」東京大学国語国文学会編『国語と国文学』至文堂、第16巻第8号(通号第184号)、1939年(昭和14年)8月、pp.. 10-28。 青柳秋生「源氏物語の執筆の順序 若紫の巻前後の諸帖について(下)」東京大学国語国文学会編『国語と国文学』至文堂、第16巻第9号(通号第185号)、1939年(昭和14年)9月、pp.. 16-31。 この論文はこれ以後青柳(阿部)の見解が源氏物語の巻に「原動力を異にするふたつの系統の存在」を認めつつも成立論的観点からの説明を放棄するという方向に大きく変わったこともあり(阿部は講義の中で「あれは若気の至りで書いたものだ」などと語っており、事実上撤回したものとされる)同人の著書・論文集には収録されることはなかった一方でその研究史上の重要性から源氏物語関係の既発表の主要論文などを集めた以下のような書籍にくり返し収録されている。 『日本文学研究資料叢書 源氏物語 3』 有精堂、1971年(昭和46年)10月、pp.. 32-52。 ISBN 4-640-30019-0。 鈴木一雄編『国文学解釈と鑑賞 別冊 源氏物語 1 成立論・構想論』至文堂、1982年(昭和57年)3月、pp.. 20-45。 今西祐一郎・室伏信助監修加藤昌嘉・中川照将編集『テーマで読む源氏物語論 4 紫上系と玉鬘系-成立論のゆくえ-』勉誠出版、2010年(平成22年)6月、pp.. 27-64。 ISBN 978-4-585-29006-3
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