源氏物語の頭中将
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/27 22:26 UTC 版)
頭中将は、『源氏物語』の登場人物の一人の通称としても使われている。この頭中将は、光源氏の年長の従兄に当たり、親友であり、義兄であり、恋の競争相手であり、また政敵でもあった。ただし、この場合の頭中将は固有名詞に近い形で使用されているが、『源氏物語』本文では、この人物は、年齢と経歴を積むにつれ、そのときどきの官職などで呼ばれており、一貫してこの名で呼ばれている訳ではない。彼が重要人物となる第4帖「夕顔」での官職が頭中将であったため、後世の読者からこう呼ばれている。その後、権中納言、右大将、内大臣を経て、最終的には太政大臣まで出世して、引退後の晩年は「致仕の大臣」(ちじのおとど)と呼ばれる。全54帖の第2帖「帚木」から第39帖「御法」まで登場する。
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