添乗員になるには
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 09:58 UTC 版)
主として添乗員を派遣する派遣会社で組織された団体として社団法人日本添乗サービス協会があり、旅程管理主任者資格取得のための研修や実務研修、労働者派遣法で定められた派遣元責任者講習等を実施している。 職業としての添乗員になるためには 日本添乗サービス協会を初めとする29登録機関の行う資格取得のための研修を修了する。 公共職業能力開発施設が資格取得学校などに委託して実施する職業訓練(委託訓練)を受講する。(2010年時点では、トラベル&コンダクターカレッジ、ツーリストエキスパーツなどが委託訓練を受託し実施している) 旅行学科や観光学科のある専門学校や大学に通う。おもに、東京観光専門学校やホスピタリティツーリズム専門学校(トラベルジャーナル)や明海大学などがある。 添乗員派遣会社に登録する。 修了前または後1年以内に1回、または修了後3年以内に2回、所属する派遣会社から派遣されて旅行会社が実施する企画旅行のサブ添乗員の業務を行う、または派遣会社・協会の実施する実務研修に参加する。 主任者証は原則はそのツアーを実施する旅行会社が発行するものであるが派遣の添乗員については添乗サービス協会から旅程管理主任者証の交付を受ける。 という手順を一般的には経るが、派遣会社の登録を済ませてから研修や講習を修了させたり、研修や講習修了前に補助実務を済ませることも可能である。むろん旅行会社に採用されてから日本旅行業協会や全国旅行業協会の行う旅程管理研修を修了し、同様の実務経験を経て旅程管理主任者資格を取得することもできるが、2000年代以降は旅行会社が添乗員専任として社員を採用することはほとんどなく、旅行会社社員は普段は企画や予約、手配、営業等に従事し、必要に応じて添乗にも行く、という形になっている。したがって添乗だけがしたいという人は旅行会社ではなく派遣会社を選択するしかない。なお、2005年の旅行業法改正により旅程管理研修を行う機関が認可制から登録制に変わり、資格取得学校などでも研修が実施されるようになったため、研修は上記の3協会以外でも受けることが可能になった。
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