胃潰瘍(消化性潰瘍)
潰瘍とは,粘膜から粘膜下層,さらにそれよりも深部までの組織が障害されなくなった状態をいいます(図).胃にできると胃潰瘍,十二指腸にできると十二指腸潰瘍といいます.成人に発生する潰瘍は,長く胃酸による障害と考えられていましたが,最近ではピロリ菌(Helicobacter pylori)の感染によって正常の胃あるいは十二指腸の粘膜が障害を受けると考えられています.しかし,小児では年齢によって原因が異なり,新生児は生まれるときのストレスや低酸素など種々の障害が原因になるとされ,乳幼児では,ステロイドなどの薬剤や種々の原因によるストレスにより発生し,学童期は心因性のストレスで十二指腸潰瘍の発生が多いとされています. 症状としては,新生児,乳児期から幼児期では,下血や吐血が多く,幼児期では繰り返す嘔吐や腹痛が主な症状となります.学童期以降になりますと,上腹部の限局した部分に痛みを訴えるようになります. ![]() |
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