海外名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:26 UTC 版)
一方で、海外仕様車はフルモデルチェンジ後も初代モデルの名称のまま売られる場合が多い。市場によっても異なるが、例を挙げるとキアK3の輸出名「フォルテ」ならびに「セラト」、キアK5の「オプティマ」がそれにあたる。ただし、ルノーサムスン車の場合は輸出モデル全てがルノーブランド(一部、日産ブランド)として出荷され、サンヨン・ロディウスのように販売国に応じて車名が4種(ロディウス、コランドツーリスモ、ツーリスモ、スタヴィック)設定される例も存在する。 日本では韓国名や他の海外名がすでに他社に取られている場合(ティブロン、アクセント、クリック、アバンテ、エクセルなど)がよく見受けられる。また、TBに関して言えば「日本では“クリック”は他社の商標であり、“ゲッツ”はヴィッツと被ってしまう」ために結局開発コード・形式名から取ったこの名称となった。また古い事例で言うとかつてエクセルを左ハンドルのまま対日輸出した際、これまた商標権の絡み で日本名が「ヒュンダイXL」に変えられた。このように日本仕様車には既存名や商標権の都合で形式名が由来の名称などが付けられる一方、フルモデルチェンジに伴って昔から使われている名称に変更される例(XG(グレンジャーXG)→グレンジャー (TG) など)もある。 「名前が被ってしまったために変更を迫られる」というケースは日本国内に限ったことではない。例えば、エラントラの初代、2代目モデルの名称が一部でラントラと変えられたのも他社からのクレームによるものであるとされるし、サンヨン・チボリやヒュンダイ・コナについても商標権の絡みで中国市場のみ前者はチボラン(Tivolan)、後者はエンシノ(Encino)の名称で売られる。これらは当然、国産車や他の輸入車にも起こりうることでもある。(例:オペル・コルサ(日本名ヴィータ)、ダッジ・ジャーニー(日本名JC)、ビュイック・センチュリー(日本名ビュイックリーガル)→トヨタ・コルサ、いすゞ・ジャーニー、トヨタ・センチュリーと被ったため。) また、2002年から日本においては地名を商標として申請出来なくなったため、日本名の変更を余儀なくされた例(ヒュンダイ・トゥスカーニ→ヒュンダイ・クーペ、ヒュンダイ・ツーソン→ヒュンダイ・JM)もある。
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