海外でのふぐ料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 01:05 UTC 版)
フグを食べる習慣はかつて日本以外にはなかった。下関市の仲卸業者が発足させた「下関ふぐ輸出組合」が1989年、日本で有毒部位を除いた身欠きふぐをアメリカ合衆国の日本食レストランへ送ったのが初の輸出とされる。訪日外国人の増加などで、ふぐ料理は海外でも徐々に知られるようになっており、ロシア連邦や中国、香港、台湾、東南アジア諸国(シンガポール、マレーシア)で輸入・流通が解禁されたり、ふぐ料理を出す飲食店が営業したりしている。2016年に設立された「国際ふぐ協会」には海外の商社・ホテルも参加している。 ベトナムではフグ食だけでなくフグの漁獲すら法律で禁止されているが、日本の水産会社で働くベトナム人女性が許可を得て試食会を開くなど、ふぐ料理の解禁に向けて活動している。 上記を除き、フグ輸入を認めない国が多い理由として、日本で国としての統一的な安全法制がなく、都道府県間で規制の格差があることを指摘する意見もある。 またフグ料理は世界でゲテモノ料理扱いされている料理の一つであり、フグの刺身を食べて死ぬのは、日本を題材としたポピュラーなエスニックジョークである。わざわざ毒のある食べ物を取ることが理由とされている。
※この「海外でのふぐ料理」の解説は、「ふぐ料理」の解説の一部です。
「海外でのふぐ料理」を含む「ふぐ料理」の記事については、「ふぐ料理」の概要を参照ください。
- 海外でのふぐ料理のページへのリンク